アルゼンチン・ブエノスアイレスで、ポーランド人男性が30階建てのビルを安全装置なしでよじ登る衝撃の映像がSNSで拡散された。現在、彼は2年の禁固刑に直面している。
安全装置なしで“高層ビル”クライミング
ポーランド人“スパイダーマン”として知られ、SNSで人気のマルシン・バノットさん。彼は6月11日、ハーネスや安全ロープをつけずに地上30階、高さ約125メートルのビルをよじ登る姿が目撃された。その時の様子を捉えた動画には、サッカーのユニフォーム姿で高層ビルの壁にしがみ付く彼の姿が映されている。見ているだけでもヒヤヒヤしてしまうが、彼は楽々と建物の窪みを使い頂上を目指している。
しかし、ビル内の人物からの通報により、彼は頂上まで登ることはできず。地元メディアによると、30人以上の消防士、救急隊、警察が現場に急行したのち、バノットさんは25階に到達したところで強制的に止められ、警察に連行されたという。
罰金の可能性も
逮捕後、バノットさんは手錠をかけられている自撮り写真をSNSで投稿。6ヶ月から2年の禁固刑に当たる罪で起訴されたが、日常茶飯事なのか余裕の表情を浮かべている。しかし、今回は罰金が課せられる可能性が生じた。地元政府高官が、バノットさんに救助活動にかかった全費用を支払わせるよう求める意向をソーシャルメディア上で発表したためだ。地元政府高官のホルヘ・マクリ代表はXにこのように投稿。
「我々は司法省に、彼に作業費用の全額を支払うよう命令するよう要請します」
また、同市のワルド・ヴォルフ治安・司法大臣は次のように述べた。
「拘留され、司法当局の処分を受けている同男性の無責任さを考えると、我々の厳重な対応が不可欠である。…結果、我々は司法省に対し、該当者に救助費用を負担させるよう要請することになる」
「死を間近に感じたことがある?」バノットさんの回答は?
バノットさんは他国でも同様のスタントを行っており、インスタグラムで30万人以上のフォロワーを持つ。彼は数年にわたり、ビルや橋、煙突、エッフェル塔、ポーランドのマリオット・ホテルなど…数多くの建造物を、安全装備なしで登る様子をSNSで投稿している。
その中には、がんで苦しむ少女の寄付金を集めるために、イギリスの152メートルの橋、ルーマニアの305メートルの煙突、そして彼の故郷であるシレジア地方の廃工場の煙突にに登る様子が含まれる。そんな命知らずの彼の行動には「リアルスパイダーマンだ」との声が多く見られている。
「死が間近に迫ったことがあるか」「怖くはないのか」と聞かれたバノットさん。メディアの取材に対しこう答えた。
「この質問は哲学的なテーマなので、非常に長い答えが必要でしょう」「真面目に言えば、私たちは生まれた瞬間から死に近づいている。 実際、毎日少しづつ死んでいるからね」
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