金融街の空を彩る新ランドマーク、ザハ・ハディド・アーキテクツの建築が完成

  • 文:山根康宏
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HONGKONG 香港

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ザハ・ハディドらしい大胆なデザインの「The Henderson」。バウヒニアからヒントを得た外観は、人工的な建築物でありながら、どことなく温かみを感じさせる。

香港の都心に、地中から伸びた花木のようなフォルムのビルが現れた。ザハ・ハディド・アーキテクツが設計した36階建てのビル「The Henderson」だ。

世界の金融センターとして知られる都市だけあって、このエリアには蟹ビルとも呼ばれる「香港上海銀行 香港本店ビル」や、鋭利な三角形を組み合わせた外観の「中国銀行タワー」など、金融機関の隆盛を象徴するかのような斬新な高層建築物が並ぶ。

「The Henderson」は、香港原産の花「バウヒニア」からインスピレーションを得ており、香港の新しいランドマークとして注目されている。多忙な金融街に、安らぎを与える存在になりそうだ。

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ビルの内部も自然との調和が図られている。入り口エリアは庭園のようなつくりだ。 © PixelFlakes

※この記事はPen 2024年7月号より再編集した記事です。