機内で暴れてダクトテープで固定された迷惑な乗客、約1300万円の訴訟を起こされる

  • 文:佐藤まきこ
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トンデモナイ乗客が機内で暴れた……。そんなニュースは世界でも度々報じられている。そのひとつが、2021年7月に起きた事件だ。1人の女性が機内で騒ぎを起こし、座席にテープで固定されるはめになったのだが、いまその女性がアメリカ連邦政府から損害賠償を求められているという。

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写真はイメージ(ShutterStock)

酒に酔った女が機内で暴れまくり…

その事件は、ダラス発、シャーロット行きのアメリカン航空の機内で起こった。飛行機が飛び立ってから1時間以上が経過した頃、その女性はウイスキーをストレートで飲んでいた。酒に酔ったのかその女性は、自分の座席を離れ、機体後方に向かって動いたり走ったりし始めたそうだ。支離滅裂な言葉を口走り、這うようにして機内を動き回り、客室乗務員が彼女に近づくものの、汚い言葉を叫び、前方客室ドアの取っ手を掴もうとしたという。

ついに客室乗務員2人がかりで拘束された彼女。客室乗務員の頭を殴ったり頭突きしたり、暴れまくるなど奇行がおさまらない彼女は、テープで椅子に縛り付けられ、おまけに汚い言葉を言うことをやめないため、口にテープを貼られることとなったのだ。

この事態はパイロットを通じて到着先の空港に連絡。待機していた警察官により、飛行機がゲートに到着して早々に女性は逮捕されたそうだ。

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連邦政府は、約1300万円の損害賠償を請求

この女性は現在、連邦政府から損害賠償を求められているという。その金額は8万1950ドル(約1300万円)。1人の乗客に対する罰金としては過去最高額になる。

それも、客室乗務員の職務を妨害し、機内にいる人々の安全を脅かしたことが原因だ。たった1人の乗客のためだけに客室乗務員が複数人で対応していると機内で何かが起きたときに一大事だ。そんなこともあり、アメリカン航空ではこの女性を当面、自社フライトの利用を禁止にしているという。

【出典】
https://www.boredpanda.com/woman-was-duct-taped-to-airplane-seat-now-sued-for-82k/

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実際の写真

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