「まだ危機は脱していない」ガン闘病中のキャサリン妃、国王公式誕生日の祝賀式典に参加

  • 文:宮田華子
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@BBCWorld – Xのキャプチャ画像

キャサリン妃が去る6月15日、国王の公式誕生日の祝賀式典「トルーピング・ザ・カラー(Trooping the Colour)」に出席した。今年1月に腹部の手術を受け、3月にガン治療中であることを公表したが、キャサリン妃にとってこれが今年初の公式行事への参加となった。


キャサリン妃は3人の子どもたちと共にバッキンガム宮殿から馬車に乗り、近衛騎兵練兵場(ホースガーズ・パレード)までパレードした。

この日はあいにく冷たい雨が降っていたが、ウィリアム王子、アン王女、エドワード王子は軍服姿で馬に乗って行進した。

 


ウィリアム王子(上)とアン王女(下)

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パレードの後、バッキンガム宮殿のバルコニーに登場したロイヤル・ファミリー一同。ここでイギリス空軍"レッドアロウズの儀礼飛行を見守った。

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式典前日に公表されたメッセージ

キャサリン妃がこの祝賀式典に参加するかどうかは直前まで情報がなかったため、「欠席なのでは?」と思われていた。しかし式典前日の6月14日にキャサリン妃はメッセージを公表し、正式に式典への出席を明らかにした。

 


数日前にウィンザーにある自宅の近くで撮影された写真と共に、メッセージ(全文)が公表された。

このメッセージでキャサリン妃がガン治療の経過を語っている点も大きく注目された。

「この数ヶ月間、たくさんの温かいサポートと励ましのメッセージに感動しています」と、感謝の気持ちからスタートし、現状について自らの言葉で語っている。

「順調に回復していますが、化学療法を受けている人なら誰でも知っているように、良い日もあれば悪い日もあります」
「悪い日には、体が弱って疲れを感じ、体を休めるしかありません。しかし、元気な日には、元気な気分を最大限に味わいたいと思っています」

 


3月14日にガン治療中であることを告白したキャサリン妃。この動画は世界中で視聴された。

「治療は継続中で、あと数カ月続きます」
とのことだが、体調の良い日は自宅で少し仕事を再開しているとのこと。


しかし

「夏の間にいくつかの公的な行事に参加したいと思っていますが、同時にまだ危機を脱したわけではないこともわかっています」

と書かれていることから、今回の式典の出席が「本格的な公務再開」ではないことが示唆されている。

 「特に不安定な状況にある中、辛抱強くあることを学んでいます。一日一日をありのままに受け止め、自分の体に耳を傾け、回復のために必要な時間をかけることを自分に許しています」

と、控えめな言葉ではあるものの厳しい治療の日々が伺える様子を語り、引き続き理解を求める言葉でメッセージを結んでいる。

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元気そうではあるけれど…

大きなリボンをあしらった白いドレスにつばの広い帽子を合わせたスタイルで登場したキャサリン妃。


今回着用した白いドレス(左)は2023年5月に着用したジェニー・ペッカムのドレス(右上)に手を加えた「アップサイクル」だと言われている。リボン使いは確かに「マイ・フェア・レディ」を思わせる。

終始笑顔で手を振る姿が見られたため、「元気そう」という声が多かったものの、「以前より痩せている」「痛々しい」という印象を持った人も多い。

 


馬車から降りてくるキャサリン妃。確かに…細い。

キャサリン妃の病状については3月の告白以後、5月に1度短いアップデートがあったものの、詳細はほとんど不明であった。それだけにさまざまな憶測や噂を呼んでいたのも事実だ。

今回の「お出まし」により、ロイヤル側は憶測の類を完全に払しょくしたいはずだが、思惑通りに事が運ぶか微妙だ。こまめな進捗報告がない限り、今後も様々な噂が流れるのはセレブである限り避けられないだろう。

次は、本人が希望している「夏の間に何らか公務ができるかどうか」に注目が集まる。

 【次ページ:動画あり】裏切らない男・ルイ王子♡今回も「魅せて」くれました!
 

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みんなが見ている前で「大あくび」。朝からの出動、眠いよね。

 

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「変顔」はもはや定番。

 

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ハイライトは「フリフリ・ダンス」! 腰の切れ具合はなかなかのもの。

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「トルーピング・ザ・カラー」全編はここから視聴できる。