アメリカ・テキサスの動物園で、キリンがトラックの荷台に乗っていた2歳児を宙吊りにする驚くべき光景が捉えられた。戦慄の瞬間を撮影した動画はSNSで話題になっている。
想像外のアクシデントに見舞われたのは、テキサス州バレー・ミルズに住むペイズリー・トーテンちゃん。ペイズリーちゃんは家族と共に、同州にある非営利団体「フォッシル・リム・ワイルドライフ・センター」内の動物園を訪れていた。この動物園は、自家用車で園内を観覧できるドライブスルー型サファリ。来場者は車から動物たちに餌を与えることができ、ペイズリーちゃんと母のシエラさんもトラックの荷台に乗って動物たちに餌をあげていたという。
シエラさんが撮影した映像では、彼女が「キリンに餌をあげてみる?」とペイズリーちゃんに問いかけ、餌をのせた小さな手をキリンに差し出している。そんなペイズリーちゃんにキリンは接近。すると、一瞬のうちにキリンは少女のTシャツを口で咥え、ペイズリーちゃんは宙吊り状態になった。当時の様子はトラック後方の車に乗っていた来園客も撮影しており、宙に浮いたペイズリーちゃんにシエラさんがすかさず手を伸ばす姿が映し出されている。
幸いなことに、キリンはペイズリーちゃんをすぐに離し怪我はなかったが、トラックを運転していた父親のジェイソンさんは「心臓が止まりそうになった」と振り返った。
「キリンはペイズリーの手から餌袋を掴もうとしたつもりだったけど、ペイズリーはそれを放そうとしなかったため起こった」。ジェイソンさんはさらに「怖かったけど、すべてが終わった後、みんな無事で無傷だったことに気づいて、笑い話になった」と付け加えた。事件の後、家族はペイズリーちゃんをギフトショップに連れていき、彼女が欲しがったキリンのおもちゃとキリンのTシャツをプレゼントしてあげたという。
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「無責任だ!」の批判に母親反論
しかし、この動画が拡散すると「無責任」と夫婦を批判する声が多く見られた。
「野生の動物がいる中で荷台に子供を乗せるなんて....どうして?」「何かあってからじゃ遅い。どうして笑っていられるの?」シエラさんは、これらの批判に対しフェイスブックで反論した。
「いつどこで何が起きてもおかしくない。あの日、私たちが代わりに公園に行っていたら(外で)、彼女はヘビに噛まれていたかもしれない。この時期、ヘビはどこにでもいるのに、ヘビがいる可能性のある公園に子供を遊びに連れて行った私を悪い母親だと言う人はいなかったでしょう」
「どこに行こうが、何をしようが、世の中には常に危険がある」ということ、さらに「起こったことについて公園やキリンを責めるつもりはないし、“世界で起こることを経験すること”から子供を守ることはしない」と主張した。
NDC DFWによると後日、同センターはゲストがトラックの荷台に乗ることを禁止するという新しい方針を発表した、と報じている。
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