米マサチューセッツ州イプスウィッチで、馬が納屋の床を突き破って身動きが取れなくなり、4時間にわたる救出劇の末、無事に救助された。
マサチューセッツ動物虐待防止協会(MSPCA)の6月5日の発表によると、リピッツァーナー種の8歳の馬ヴァルクールが納屋でくつろいでいたところ、突然床が抜け、ヴァルクールの脚が落ちてしまったという。
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馬「床にハマっちゃった…」
MSPCAのSNSには、下半身だけ床下にハマり、なんとも情けない姿のヴァルクールの姿が投稿されている。地下から撮影した写真では、天井から馬の脚がぶらりと……カオスな光景だ。
リピッツァーナー種は、大きく筋肉質な体つきが特徴。少ない人手では到底持ち上げられず、ヴァルクールの健康を考慮しても、特別な設備を導入する必要があったという。
写真を見るとショベルカーのような大型機械を使い、ヴァルクールを釣り上げている。ヴァルクールがパニックに陥らないよう、目と耳は覆われている。
MSPCA、地元の消防局や救助隊、獣医師たちが4時間奮闘し、ヴァルクールは無事に救助された。命に別状はなく、すぐに歩き回っていたそう。ケガも完治する見込みだ。
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「ペットの飼い主は、緊急時の対処法を知っておくように」
MSPCAが運用する牧場で動物の保護と救助を行うケイシー・マッカーシー氏は、米FOXウェザーに次のように語った。
「飼い主たちが地元の獣医師に連絡し、より大きな助けが必要だと即座に判断した獣医師が、私たちに救助を要請しました」
「どうしてこんなことが起きたのか、私たちも分かりません。納屋の地下にスペースがあり、木材が腐って床が抜けた可能性もあります。馬が無事でなによりです」
「今回の件は、ペットを飼っているすべての人にとって、緊急事態が起きたときの対処法を知っておく重要さを示す良い例でもあります」と、緊急時はすぐに技術と経験のある団体に連絡するよう、マッカーシー氏は念を押した。
MSPCAの投稿には「馬が元気でよかった」「素晴らしいチームワーク」など、称賛のコメントが寄せられている。
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Eight-year-old Valcour had quite the day yesterday! The Lipizzaner gelding fell through the floor of his stall and was trapped in between levels. Luckily, first responders and a specialized team from Nevins Farm were there to help him 1/ https://t.co/7LtMdvSzxx pic.twitter.com/sTyuVPMCP9
— MSPCA-Angell (@MspcaAngell) June 4, 2024