NEW YORK ニューヨーク/アメリカ
歌川広重の『名所江戸百景展フィーチャリング村上隆』がブルックリン美術館で開催中。美術館が所有する幕末の江戸の名所を描いた、歌川広重の浮世絵の名作『名所江戸百景』の全118作品が24年ぶりに一般公開されている。
特に注目したいのは、この企画のために制作された村上隆の新作。広重と同じ構図を村上の視点で描き直した作品は必見。複写のように見える作品は、浮世絵のぼかしの手法をドットで表現したり、小さなキャラクターを隠したりしている。世紀を超えた日本人アーティストのコラボレーション。写真ではわかりづらい作品のディテールを実際に目にして比較することもできる特別な機会だ。
※この記事はPen 2024年7月号より再編集した記事です。