大人好みのスニーカーMizuno、マーガレット・ハウエル、グラフペーパーがコラボするセンスのよさ【着る/知る Vol.176】

  • 写真・文:一史
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エッジーなファッション好きがいま狙っているフットウェア、Mizuno(ミズノ)。スポーツシーンで名高い大手ながら、ファッションシーンではまだマイノリティ。わかる人にはわかる趣味性が大人心に響く。近年はトレンドの服装に合うモデルも増えてきた。ハイセンスなファッションブランドやアーティストがコラボして、ブランドイメージが大きく高まっている。いまこそMizunoにトライする絶好のタイミングだ。
ここではインライン(オリジナル)及び、マーガレット・ハウエル、グラフペーパーとのコラボモデルを紹介。Mizunoのフットウェア担当者に聞いたエピソードも交えてお届けしよう。

遊び心に満ちたオリジナル

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ワンタッチでフィット調整できるストラップが印象的な、通気性バツグンのスニーカー。¥18,700(税込)/Mizuno

ここに掲載するインラインの3足は、タウンユース向けMIZUNO SPORTS STYLEからのセレクト。2024年6月現在発売されているものだ。上写真はスタイリッシュなモード顔の夏向けシューズ。サンダルとスニーカーのハイブリッドなミックス型である。ソールは本格ランニングシューズに用いられる空洞のあるウエーブプレート。アッパーはベルクロ留めストラップでフィッティングを細かく調整でき、ソックスや素足時の微妙なサイズ変更もお手のもの。空気の通りもよく、暑い真夏を軽快に歩くのに最高の1足だ。

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MIZUNO独自検査の防水基準を満たした、水辺や雨天OKな個性派。¥10,780(税込)/Mizuno

夏向けといえばレトロシックなこのシューズも見逃せない。一見すると往年のランニングシューズのようだが、実は靴紐のないスリッポン。気軽にスポッと足入れできる。足型は日本人に合うように最適化された形状。さらにアッパーには高撥水加工が施されている。Mizunoの自社基準による高い防水性が担保されたレインシューズなのだ。これからの季節の雨の日や水辺でのアクティビティで活用したい。

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靴紐を外してラフに履く姿を演出したトロンプルイユデザイン。ほかにオールブラックの色もあるからお好みで。

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淡い色同士でコーディネートする大人の服装に似合うスニーカー。デザインソースはニッポンの農産業。¥16,500(税込)/Mizuno

素朴な風合いの素材や色で構成されたアーカイブモデル。スモーキーパステルの色味、マットな質感の異素材使いもモダンだ。淡く上品な服装にしっくりと馴染むスニーカーである。デザインの着想源がユニークで、なんとニッポンの農産業がイメージされている。米を栽培する田んぼと田園風景を色や素材に落とし込んだデザイン。さりげなく我が国の魂が息づく、履くことにワクワクできるスニーカーだ。

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シュータンに「米」の図案が!近くでよく見ると気づくユーモアが楽しい。

「わたしたちが大事にしているフィロソフィーとして、『Tradition&Innovation(伝統と革新)』というキーワードがあります」
Mizunoのグローバルフットウエアプロダクト本部で企画を担当する齊藤健史に、フットウェアの優れた点を尋ねるとこのように答えが返ってきた。
「ファッション性やトレンドだけを追いかけず、長い歴史の中で培った技術や品質をMizunoらしく表現することを意識しています」
とも言う。どのスポーツブランドも機能性や永遠性を忘れてはいないのだろうが、Mizunoはより大切にしているようだ。

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大人シックなマーガレット・ハウエル

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スエードとメッシュの異素材コントラストで表情を与えたプレーンな1足。¥26,400(税込)/MIZUNO FOR MARGARET HOWELL

アパレルを含むフルコレクションをMizunoと取り組む、イギリスのマーガレット・ハウエル。「MIZUNO FOR MARGARET HOWELL」として、同ブランドのラインナップを補完している。コレクションの2024年春夏新作シューズがこのトレーニングモデル。1995年のアーカイブが現代的にアレンジされて蘇った。ミニマルで高級感のある落ち着いた仕上がりはマーガレット・ハウエルらしいもの。カジュアルからシックまで合わせる服装も自由自在だ。

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ヒール部分に配されたリフレクターがアクセント。夜間の車のライトなどに反射する。
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インソールには両者のダブルネームプリントが。

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リ・デザイン復刻したグラフペーパー

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イメージの源泉はディーター・ラムスがデザインしたプロダクト。インテリアシーンとリンクするグラフペーパーらしい別注モデル。¥35,200(税込)/MIZUNO for Graphpaper ※6月14日(金)より発売予定。

深い奥行きのあるライトグレーの色は、インダストリアルデザイン界のレジェンドであるディーター・ラムスの作風から着想したもの。偉人にオマージュを捧げたこのシューズは、20-21年秋冬に即完売したモデルをリ・デザインした復刻版。今回新たにグリーン、イエローのアクセントカラーを付け足した。国内販売店舗はグラフペーパーとMizunoの、実店舗とオンラインストアのみ。Graphpaper TOKYOのオープン一周年を記念した注目モデルだ。

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ラムスが家電でよく使ったアクセントカラーに倣い、パーツに色を取り入れた。

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グラフペーパー24年春夏コレクションのMizunoコラボ。型は「インフィニティ・ウエーブ」のソールを搭載した上掲載と同じモデル。配色により顔つきがまったく別モノに。¥38,500(税込)/MIZUNO for Graphpaper

前述したMizunoの齊藤氏が、グラフペーパーとのコラボ作業を以下のように語った。
「クリエイティブディレクターの南貴之さんを筆頭に、ブランドのチームとディスカッションしながらつくり上げていきます。この作業がとてもクリエイティブで緊張はしますが、毎回とても楽しませていただいております。最初のサンプル制作の時点で完成度が高いのが彼らとの仕事の素晴らしさでもあります」
グラフペーパー側のビジョンが明確で、スタート時点から目指す着地点が定まったコラボレーションのようだ。

今回お届けしたMizunoのスニーカーはいかがだっただろうか。すでに関心を持っていた人もこれまでノーチェックだった人も、改めて魅力に気づいたならイチ早く取り入れて足元をアップデートさせよう!

Mizuno

お客様相談センター TEL:0120-320-799
公式ウェブサイト
https://jpn.mizuno.com

MARGARET HOWELL

公式ウェブサイト
www.margarethowell.jp

Graphpaper

公式ウェブサイト
https://graphpaper-tokyo.com

 

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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