「これは差別です!」ーー。あるプラスサイズ女性が、体型を理由に“車椅子での介助”を空港職員から拒否されたと主張。この出来事に対し、SNSで「肥満の乗客へも特別な配慮」を促すよう女性が訴えたことにより、賛否両論の声が集まっている。
車椅子の介助をお願いするが…
プラスサイズのトラベルインフルエンサーとして、自身のTikTokでボディポジティブや旅のヒントを投稿しているジャエリン・チェイニーさん。チェイニーさんは先日、アメリカ・シアトルタコマ国際空港での出来事について投稿。「差別されました」と当時の様子を振り返った。
5年前に肺高血圧症と診断され、飛行機に乗る際は“呼吸補助具”が必要不可欠だというチェイニーさん。彼女は搭乗前、空港職員に「車椅子を用意して、出入り口まで押してくれませんか」と車椅子での介助を要請していた。しかし現地へ到着すると、介助をするはずの従業員は、彼女を見た途端に立ち去ったと主張している。
「私が本当に車椅子が必要で、座らせてほしいと伝えましたが、彼女は私を無視して歩き続けたのです」さらに「その後、私が旅行した中でも最も長い道のりを歩くことになったのですが、サポーターの人は止まることはありませんでした」と続けた。チェイニーさんがようやく座ることができた時には、唇は白く、気を失いかけていたという。
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「体型を理由に断られた」とチェイニーさん
チェイニーさんは、従業員が彼女が歩けるにも関わらず、体型を理由に介護を要請したと思い込んだのではないかと推測し、プラスサイズの人を差別する行為だと主張している。
「黙っているという選択肢はもうありません。同じようなことを経験したことがあるなら、あなたは一人ではありません。差別は実際に存在します。他の誰にもこんな経験をしてほしくない」
この動画は大きくSNSで拡散し、賛否両論の声が集められた。中には「きっと従業員の人はあなたが怠けてると思ったのだろう。こんなことを体験することになって心が痛みます」という声や、「あなたは障がい者じゃない。歩けるのに車椅子を使って、押してくれなんて…図々しい」などという意見も見られた。
肥満の乗客には特別な配慮をするべき?
チェイニーさんは2023年4月、アメリカ連邦航空局(FAA)にプラスサイズの旅行者に特別対応を要求する請願書を作成。ここには、肥満の乗客を考慮し、飛行中に特別な配慮をするためのポリシーが記載されたリストが含まれている。現在では3万9000人以上の署名が寄せられている。
「プラスサイズの旅行者として、私とパートナーは、残念ながら飛行機に乗っている間に差別や不快感を経験しました」
「空の旅はサイズに関係なく、誰にとっても快適で利用しやすいものであるべきです」と彼女は語っている。
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