オーストラリア・ブリスベン在住のアンバー・ルークさんは、ボディーモディフィケーション(身体改造)に熱中している女性だ。
彼女が身体改造を始めたのは20歳のとき。以来、タトゥーやピアスに加え、体中(胸、唇、耳、舌等)に数多くの手術・施術も受けてきた。
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現在彼女の体には、全身の98%を覆う600以上のタトゥーが刻まれている。その見た目から「ドラゴン・ガール」というニックネームで呼ばれている。
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体中にタトゥーをほどこしている人はたくさんいるが、彼女は他の人にはないタトゥーを持っている。それは「目の中のタトゥー」だ。
「目にもタトゥーが入れられるの?」と驚くかもしれないが、彼女は7年前、白目部分(強膜)に鮮やかなターコイズブルーのタトゥーを入れる施術を受けた。
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危険を承知の上自ら望んで入れたタトゥーだったものの、この施術はアンバーさんにとって壮絶な経験だった。
眼球へのタトゥーは、注射針でインクを強膜に注入する方法で行う。彼女は施術中「ガラスの破片を10個、目の中にこすりつけるような」恐ろしい痛みを何度も感じたと取材で語っている。
何とか痛みに耐えたアンバーさんだったが、施術後、彼女は目が見えなくなってしまった。目の深い部分まで針を入れてしまったことが原因と言われており、施術後3週間もの間、失明状態が続いたという。
その後無事目は見えるようになったものの、この施術は「失敗だった」と感じたアンバーさん。皮膚へのタトゥーや身体改造は続けたものの「目のタトゥーはもう入れない」と決めていた。
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7年後に「目のタトゥー」に再挑戦
しかし7年たった今年5月、アンバーさんは再び目のタトゥーを入れる決意をした。今回は眼球に黒のインクを入れ、海原や星雲を思わせる神秘的なグラデーションを作り上げた。
彼女はこの投稿で、今回再び目のタトゥーを入れる決意について語っている。
「私自身の話をしましょう。忍耐、そして自分自身を取り戻すことについての話です」
「私は7年前、初めて受けた(眼球への)身体改造で3週間目が見えなくなりました。これは今まで私が経験した最も残酷で拷問のような苦痛でした― なのになぜまた同じことをするの?思うかもしれません。
「それは今この瞬間(に感じている)感覚と感情を繋げるためなのです」
彼女は傷が癒えるのを7年間待ち、今回は6年間交流を重ね、信頼できる身体改造のスペシャリストに施術してもらうことにした。
予防策をしっかり講じていたものの、彼女には7年前の恐怖体験があったため施術には不安があったという。
「針が眼球に入っているときにまばたきをすると、永久に失明する可能性がありました」
深く深呼吸することで恐怖をコントロールしたという彼女。黒いヴィーガンインクをゆっくりと注射針で注入する施術は、わずか20分で終了した。幸い、痛みはまったく感じなかったとのこと。今回の結果に大満足しているアンバーさん。「やっと望む目が手に入った」と喜んでいる。
ちなみにこれまでアンバーさんが身体改造に費やした金額は、28万ドル(約4400万円)にものぼるそうだ。
【次ページ:動画あり】視聴注意!眼球タトゥーを入れる瞬間
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