レクサスは「タイム」をテーマにふたつのインスタレーションを展開。吉本英樹と渋谷慶一郎による『ビヨンド ザ ホライズン』とマーヤン・ファン・オーベルによる『8分20秒』だ。
---fadeinPager---
世界の一流デザイナーが集まるミラノデザインウィークに今年もレクサスが出展。屋外にはマーヤン・ファン・オーベルによるインスタレーション『8分20秒』、屋内にはタンジェントの吉本英樹がデザインを手掛け、渋谷慶一郎が会場の音楽を担当した『ビヨンド ザ ホライズン』が登場し、大きな話題を呼んだ。
吉本はレクサスデザインアワードの第一回目の受賞者。レクサスとは長い付き合いだという。
「レクサスは、多くを語らずに攻めの姿勢で臨む、武士のようなブランド。その新境地を、音と光の空間で表現しようと考えました」
1989年の誕生以来、レクサスはラグジュアリーカーの常識を打破する挑戦を続けてきた。インスタレーションのテーマは「タイム」。ハードウェアとソフトウェアが統合されることで、クルマでの体験の可能性を広げるというコンセプトだ。クルマは今後、単なる移動手段ではなく、特別な時間を過ごす空間となる。
会場の中心にはレクサスの次世代バッテリーEVコンセプト「LF-ZC」が置かれ、さらに人の動きに光と音で応える10体のスカルプチャーが一列に並ぶ。壁面の光は日の出から日没のように移り変わり、さらに渋谷の電子音楽が重なり合う。渋谷はこう語る。
「31個のスピーカーからは10分10秒の音楽とサウンドが無限に変化し空間を動き続ける『Abstract Music』というサウンドインスタレーションの二種類があり、さらにトルソーの前に立つと音が発せられます。必然性と偶然性が同居する空間を目指しました」
『ビヨンド ザ ホライズン』の名のように、偶然性を加えることで無限に続く水平線を表現した。今回のプロジェクトを担当したレクサスの須賀厚一も、無限という言葉に魅力を感じていた。
「これからのクルマはソフトウェアによって可能性が広がっていく。この空間のように、いままでにない体験をもたらすでしょう」
夜明けから日没へと変化する水平線の移ろい、その彼方への案内人としての「LF-ZC」と10体のスカルプチャー、音楽が三位一体となる。決して同じ瞬間がない空間で、レクサスの世界が表現されていた。
---fadeinPager---
刻々と変わる、音と光の世界
レクサスインフォメーションデスク
TEL:0800-500-5577