マドンナのライブで「ポルノ鑑賞を強要された」と男性客が提訴

  • 文:さかいもゆる
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Denis Makarenko-Shutterstock

お騒がせセレブのマドンナが、「セレブレーションツアー」でまた別の訴訟を起こされた。3月7日のマドンナのライブを鑑賞した男性、ジャスティン・リペレスが、ライブ中に望ましくない性的なパフォーマンスを見せられたと、ロサンゼルス郡上級裁判所に訴えたのだ。

リペレスは、65歳のマドンナとツアー主催者を、過失の虚偽表示、意図的な精神的苦痛の侵害、書面による契約違反、ファイリングの虚偽の広告で非難。午後8時半にスタートする予定だったはずのコンサートの開始が遅れ、午後10時まで1時間以上待たなければいけなかったと主張している。

さらにリペレスは、観客は性行為を模倣したトップレス姿の女性を含む、「警告なしのポルノ」を見せられたと主張。茹だるような暑さにも関わらず、マドンナがコンサート中にエアコンをオフにしたため具合が悪くなったこと、ライブパフォーマンスの一部がリップシンクだったことも非難している。

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予告なしにポルノを見せつけられた

「観客たちに暑くて不快な客席で何時間も待機することを強制し、予告なしにポルノを見せつけることは、ファンに対する無礼の証である」、とリペレスは主張。

マドンナはこのツアーで1月にも似たような訴訟を起こされている。この時もマドンナは、午後8時半開始のライブに、午後11時近くになってから登場。そのせいでライブ終了は午前1時過ぎとなり、観客たちは帰宅にタクシーを使うなどを余儀なくされたという。

この時の訴訟では、主催者のライブ・ネイションとマドンナのマネージャーが、サウンドチェック中の技術的な問題でライブスタートが遅れたと説明しているが、マドンナは以前からライブの「遅刻魔」で有名。2019年の「マダムX」ツアーでも、コンサートの開演時間が遅れて訴えられている。

待たされても「待っただけの価値があった」と絶賛するファンの声もあるけれど、毎度1時間以上の遅延が発生しているのならば、改善努力をしないとファンの不満が募るのも、仕方のないことかもしれない。

今回のツアーでは、メキシコシティでの最終日には、サルマ・ハエックも登場。ブラジルのリオデジャネデイロでは160万人の観客に無料公演を行うという、素晴らしい側面もあった。

去年6月に細菌感染症で緊急入院し、延期開催となった「セレブレーション・ツアー」。現在ではこんなに元気になるまで復活。色々お騒がせ事件があったとしても、ファンとしてはもう、マドンナが元気でいてくれるだけでありがたいという気持ちなのかも。

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今回のツアーの様子。メキシコシティでの最終日。

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