性にオープンなオリンピック、パリ五輪では「アンチセックスベッド」で対策か…真偽は?

  • 文:佐藤まきこ
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オリンピックで注目されるのが、選手村での選手の環境だ。2024年7月から始まるパリオリンピックに向けて先日、選手村で各国の代表選手が利用するベッドが到着した。その名も「アンチセックスベッド」だ。

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写真はイメージ(ShutterStock)

東京オリンピックと同じ、段ボールを使ったベッド

パリオリンピックで採用されたのは、日本発の寝具メーカー、エアウィーヴのベッド。フレームが段ボールでできており、使用後は段ボールもマットレスも100%リサイクル可能という特徴がある。前大会の東京オリンピックでも採用された実績があり、今回も「サステナブルだから」という理由が大きいようだ。

もちろんエアウィーヴが採用された理由は「サステナブル」の一点だけではない。オリンピックに出場する選手たちは、競技によって体の大きさもさまざま。そのためマットレスは3分割構造を採用し、選手の体型を測定して、頭部、胴部、足元と、硬さの異なるマットレスを設定することができる。睡眠中の体への負担を軽減するよう工夫されているという。

エアウィーヴによると、パリオリンピックでは選手村の全16,000床に供給されるという。「これまでで最も持続可能な大会にする」という目標を掲げるパリオリンピック。使用後のマットレスは、フランス軍、パリ・オペラ座バレエ学校、フランス国内の公共・民間団体や教育機関などに寄贈される予定だ。

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裏の狙いは、アンチセックスなのか…?

ただ、このベッドは「アンチセックスベッド」と揶揄されている。というのも、オリンピックでは毎度、選手同士のオープンな交流があると、メディアでも度々報道されてきた。

段ボールベッドはツインサイズで、体の大きなアスリートにとっては1人分の大きさしかなく、とてもではないが2人で寝ることは難しい。段ボールのフレームでも数人の体重を十分に支えられると言われているが、アスリートに耐久性への不安を感じさせる狙いもあるのかもしれない……とウワサされている。

エアウィーヴのベッドがパリに到着したことを報じたニュースでは、「選手村で乱交した」という経験談を語った選手を紹介。「芝生の上でも、建物の間でも、人々は乱れている」なんて発言をした選手すらいるそうだ。

一方で選手村に約30万個ものコンドームが用意されることが明らかになっているが、果たして、オリンピック委員会は「アンチセックス」を目的としているのだろうか……?

【出典】
https://nypost.com/2024/05/14/lifestyle/anti-sex-beds-have-arrived-at-paris-olympics-after-horny-athletes-admit-to-orgies/
https://news.sky.com/story/paris-2024-olympics-condoms-for-athletes-but-no-champagne-organisers-hope-games-can-unite-a-world-in-conflict-13095259

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パリオリンピックに導入された「アンチセックスベッド」

IOC President Thomas Bach at the Olympic Village Paris 2024