現地時間5月14日から5月25日まで開催中の、第77回カンヌ国際映画祭。レッドカーペットでもプレミアでも、ひときわ輝いていたのが、デミ・ムーアだ。
今回のコンペ部門の招待作品であるホラーコメディ映画『ザ・サブスタンス(The Substance)』で、若く美しい姿を手に入れるための薬を服用する、年老いた女優を演じたデミ。賞レースでは通常軽んじられることの多いホラーというジャンルにおいて、この作品はカンヌのプレミアで11分間ものスタンディングオベーションを受け、好意的に迎えられた。
劇中でデミは、フルヌードのシーンに挑戦。このシーンを演じたときのことを、「とても脆くてデリケートな経験」と評している。そんな体当たりで挑んだ演技は、米Deadline誌の映画レビューでも高評価を受けている。
デミが映画でフルヌードを晒すのはこれがが初めてではない。1995年の『スカーレット・レター」や、翌年の『素顔のままで』も全裸に。そして2003年の『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』では2600万円かけて全身整形したという過去も。
61歳にして完全に女優としてハリウッドに見事返り咲いた彼女。カンヌのレッドカーペットでもベストドレッサーと言っていいほど、連日美しいドレスアップ姿を披露。プレミアの際に着用した、「スキャパレリ」の構築的フォルムのドレスも注目を集めていた。
美しさもキャリアも、さらなるピークを迎えたデミ。そして嬉しいことに、今回のカンヌでは、デミのように50代以上の女優たちが輝いていた。歳を重ねてなお魅力的で影響力を持つ彼女たちが活躍する様に、勇気をもらえた。
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フォトコールの際には、ドット柄のドレスでエレガントな装いを披露。
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こちらもフォトコールでの、ベアトップドレス。
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