Bottega Veneta

ボッテガ・ヴェネタがカッシーナ&コルビュジエとコラボ、スペシャルな「LC14」をミラノデザインウィークで発表

  • 写真 : Alessandra Mattè 文:長谷川香苗
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クリエイティブ・ディレクター、マチュー・ブレイジーのもと、原点に立ち返り本質を追求するボッテガ・ヴェネタ。70年を経たタイムレスなコルビュジエの家具に、ブランドのいまを重ねた展示を見せた。

ミラノデザインウィーク中、ボ ッテガ・ヴェネタは、「オン・ザ・ ロックス」と題した展示を開催し、 カッシーナとル・コルビュジエ財団の協力を得て、特別に製作されたル・コルビュジエによる木製スツール「LC14 タブレ カバノン」(以下、LC14)を中心としたイ ンスタレーションを発表した。歴史的建造物のパラッツォ・サ ン・フェデレを会場に、特別な「LC14」をタイトルどおり、岩壁をなすように積み上げた展示は、原初的な世界を感じさせた。  

もともと「LC14」は1952 年、ル・コルビュジエが南仏コートダジュールのカップ・マルタンに建てた海を見下ろす休暇小屋「カバノン」用に制作。岸辺に打ち上げられていたウイスキーの木箱から着想したという木製スツールは、 ミニマルなデザインでありながらも、板材のジョイントに台形型に加工した蟻継ぎを施すなど、高度な技が用いられている。水平にも垂直にも置き換えて使える汎用性を持ち、加えて、持ち運びやすさを念頭に、箱のそれぞれの面にオーバル状の開口部を設けるなど考え抜かれたデザインだ。  

初めて「LC14」を見たのは学生時代、というマチュー・ブレイジーは、ありふれた木箱をそのまま家具に用途変換するという、合理的かつ型破りな発想に瞠目し、自身の創作の指針としてきたという。しかし、仕上げは技のいる手仕事。そんな「LC14」に、いまのボッテガ・ヴェネタの目指す姿を重ねたのだろう。

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「LC14 タブレ カバノン」。木の表面を炙り仕上げたカスタムエディションは、ウィンター24ショー用の椅子として製作。100脚限定。各¥451,000。カラフルなイントレチャート編みのレザーで包まれたのがリミテッドエディション。60脚限定。各¥2,167,000
 
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「LC14 タブレ カバノン」。リミテッドエディションは、カラー塗装後にブラック塗料を重ね、一部をブラシで取り除いた4色展開。60脚限定。各¥2,167,000
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どのスツールにもカッシーナとル・コルビュジエ財団の刻印が入る。
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着想源となった木箱のオリジナルサンプル。
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「LC14」カスタムエディションとレザーを纏ったリミテッドエディションを険しい岩壁のように積み重ねた。ル・コルビュジエの休暇小屋が立つ光景に重ねて。

ボッテガ・ヴェネタ ジャパン

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