犬向けの製品、サービス、コンテンツを提供する、ニューヨーク拠点の企業BARKは、犬専用のジェット機チャーターサービスの開始を発表した。BARK Air(バーク・エア)と名づけられたこのサービスは、飛行機に搭乗する犬のストレスを軽減するのが狙いだ。
通常、欧米のフライトでは、小型犬は前の座席の下にキャリーを置いて乗ることができる。しかし大型犬は、ケージに入って飛行機の貨物スペースに滞在しなければならない。BARKの共同設立者であり最高経営責任者であるMatt Meeker氏は、長年ペット事業に携わった知識を活かし、犬に優しいサービス提供を考えている。「真に犬第一のフライトを創造できることにワクワクしています」と、米NewYorkPostなどが報じた。
---fadeinPager---
「4本足の乗客」にファーストクラス級のおもてなしを
BARK Airは、フライトをオンラインで予約後に、専任のコンシェルジュから犬の家族に連絡がくる。コンシェルジュは「4本足の乗客」が長距離フライトで最高の体験ができるように、ペットに関する情報を収集する。
旅行当日は、犬とその同伴者は離陸の45分から60分前に空港に到着すれば良い。犬はケージに入る必要もないし、ストレスのかかるTSAアメリカ運輸保安局のチェックもない。「シンプルで効率的なチェックイン・プロセス」とBARK Airのウェブサイトに記載されている。犬は空港到着後、旅を共にする他の犬仲間とコンシェルジュのもとに交流。その間に飼い主達には、空港内のシェフが用意した食事が提供されるそうだ。
飛行機の客室キャビンは、音楽、動物のフェロモンを模した香りなど、犬を落ち着かせ、快適な空間となるように演出されている。さらに「気持ちを落ち着かせるおやつ」「ノイズキャンセリングのイヤーマフ」などの補助具も各種用意されている。
フライト中は、BARKブランドのおやつ、スナックの他に「サプライズ 」が犬に提供される。離陸時と降機時には、犬の耳が機内の気圧の変化で不快感を感じないように、水や骨の出汁スープなど、それぞれの好みに合った飲み物が提供される。
BARK Airは「単にペットに優しいだけではなく、4本足の乗客をファーストクラスの乗客のように扱います」と述べている。
現時点で、BARK Airのサービスが利用可能な路線は2つのみだ。米ニューヨークのウェストチェスター・カウンティ空港から、米ロサンゼルスヴァン・ナイス空港行きが片道6,000ドル(現在のレートで約93万円)。英ロンドンのスタンステッド空港行きが片道8,000ドル(現在レートで約125万円)である。金額には、犬1匹と同行者1名分の料金が含まれており、5月23日にニューヨークから第1便が出発する。
BARK Airは、自身の航空機を所有しておらず、必要に応じて米国機をチャーターして飛ばす。チャーター会社は航空機、乗組員、メンテナンス、保険に関するすべての責任を負い、BARK Airは犬とその家族のために世界クラスの空の旅を提供することに専念するようだ。
英Peopleによると、 BARK最高財務責任者のZahir Ibrahim氏は「需要の高い時期に、臨機応変にチャーター便を運航する柔軟性があります」と述べ、「この取り組みが、費用対効果の高い方法でBARKの使命の認知度を高めると信じています」とした。BARKAirのホームページ上では、夏休みに乗りたい路線の意見を募集している。
---fadeinPager---
SNS上では喜びの声と共に、高い運賃に落胆の声も
SNS上には、「待ち望んでいたサービスがやっと現実に!」「アメリカからヨーロッパに引っ越す人にとっては、愛犬を移動させる素晴らしい方法だと思う」「とても楽しみにしていたけれど、金額にビックリ…」「金額に見合う価値がわかるデータを見たいな」「素晴らしいアイディア!もっと手頃な値段になるといいね」「犬以外のペットのサービスもお願い!」「需要があると思うので、きっと近い将来、大きく拡がりそう」という声が多く上がっている。
---fadeinPager---
---fadeinPager---
---fadeinPager---
---fadeinPager---
---fadeinPager---