海に山にと豊かな自然に恵まれながら、福岡市の中心部までクルマで1時間以内の距離にある糸島。ここ数年は観光地としてだけでなく、都内からの移住先としても注目されているエリアだ。そんな糸島に今年3月、ホテル「セブン バイ セブン 糸島」がオープンした。
全47室という規模は福岡市・糸島エリアでは実は初であり、全室から二見ヶ浦の海を一望できる。周囲にはもちろん商業施設や駅などもないため、福岡空港からほんの1時間ほどで喧騒から切り離された空間となっている。
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地元でも人気のラウンジで、糸島食材の料理とともに小休止
フロントでチェックインを済ませると、まずは広々としたラウンジで小休止。ガラス張りの向こうにはターコイズブルーの海が広がり、早速開放的な気分に浸ることができる。
ラウンジはビジターのカフェ利用もできるため、オープン早々に地元の人々からも愛用されているそう。テラス席も用意されているので、天気のいい日には外で食事やお酒を楽しむこともできる。
さらに、海を前にラウンジから右手に進むと、バイヤーのmethodの山田遊がキュレーションしたグッズや雑貨を展開するショップが入っている。糸島を拠点としたロイターマーケットのオーガニック食材を使ったジェラート、糸島で活躍する作家による器などが数多並ぶ。バースペースも併設されていて、「福岡明太としらすのペペロンチーノ」「糸島親子丼」など地元の食材を用いた料理も注文できる。
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穏やかな時間が流れる客室は、なんと全室オーシャンビュー
このホテルの最大の特徴は、やはり全47室がテラス付きのオーシャンビューであること。都内では目にできない、穏やかでいて豊かな自然と地続きの海が眼前に広がっているのだ。
一部客室は最大8名まで宿泊できてバーベキューが可能なので、友人や家族で賑やかに楽しむこともできる。一方、小人数で夕暮れ時や日の出など、波の音が聞こえる静かな時間帯にアルコールやコーヒー片手にゆったりした時間を過ごすのもまたお薦めだ。都内とはまったく異なるこの宿泊環境には、時間により表情を変える海を自由に楽しめる贅沢がある。
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糸島の旨味を凝縮したコースで夕食を
そして、糸島を盛り上げたいという思いから考案された宿泊者限定ディナーコースへ。4月から始まった、ホテルと提携した近隣の一部レストランによる料理が展開される。
取材時は、1990年創業と糸島で長い人気を誇る「Beach Café SUNSET」へ。糸島産の肉、魚、野菜を用いたコースを用意。供される料理は季節に応じた素材とともに変わる。
「本日の鮮魚とフレッシュトマトのパスタ」では旬のスナップエンドウのみずみずしさを、「竹原さんちの美豚のグリル」では甘味と旨味が凝縮された豚肉の味わいを堪能。料理に合わせてワインを選んでもらえば、酒もするすると進んでしまう。
潮風を心地よく浴びながらの食事はまさに非日常。レストランはホテル近くなので、食後すぐに自分の時間に入って休息を取ることができる。刺激に満ちた都市やアクティブな大自然での滞在もいいが、目の前に広がる海を眺めながらゆっくり過ごせるリゾートが、九州にもある。日頃の疲れを忘れさせてくれるはずだ。
セブン バイ セブン 糸島
住所:福岡県福岡市西区西浦266番地
TEL:092-805-9030
客室数:47室
宿泊料金:¥42,400〜(1泊1室)
https://sevenxseven.com/hotels