ブルネロ クチネリから、魅力的なアイウェアコレクションが登場した。
中世の佇まいを残すイタリア中部の美しき村、ソロメオから、伝統を重んじつつも現代的でラグジュアリーなスタイルを発信するファッションブランド、ブルネロ クチネリ。2021年にはオリバー・ピープルズとのコラボレーションによってアイウェアのカプセルコレクションをスタートしていたが、実はその直後から、アイウェア業界のリーディングカンパニーであるエシロール・ルックスオティカ社の協力のもと、さらにブルネロク チネリならではアイウェアをつくろうと、本格的なプロジェクトを立ち上げていたという。
およそ1年半を超える取り組みを経てついにお披露目されたのは、同ブランドがもつ世界観をより鮮やかに映し出した、美しく、繊細で、そして極めて上質なアイウェアの数々あった。
お披露目が行われたのは2024年3月21日、ソロメオからは約180kmほど南にある首都ローマにて。古都を一望する高台に立つヴィラで、各国からジャーナリストほかゲストを招いたカクテル&プレゼンテーションが開かれた。ヨーロッパのメディアに加え日本からもメディアが招かれていたが、それには確かな理由があった。
沈みゆく夕陽に照らされた美しい庭園を、新作アイウェアを着用したモデルたちがゆったりと闊歩する、ブルネロ クチネリらしい優雅なプレゼンテーションによって紹介されたのは、サングラス14型、アイウェア8型の計22型の新作コレクションであった。そして驚くことにこのうち6型が、日本の福井県鯖江で完成したメイドインジャパンの製品だったのだ。
イタリアの豊かな風土と結びつき、イタリアの職人技術を大切にする同ブランドにとって、メイドインイタリー以外の最終製品を世に出すのは、実ははじめてのことだという。日本のものづくりや優れた職人たちへの敬意は、栄えあるこの場に日本のゲストを多く迎えていたことにも表れていたといえるだろう。
注目のコレクションは5つのテーマのもと展開されている。たとえば「MULTI MATERICO」は上質な素材と洗練された要素を組み合わせた構造を持ち、チタンフレームのメイドインジャパンモデルから、アビエーターシルエットを再解釈したタイムレスなモデル、そして日本の高度なチタン加工技術を採用したゴールドメッキのテンプルにホーンのディテールを融合した贅沢なモデルまでをラインアップ。
同ブランドのハイジュエリーコレクションから想起した「TRAMA」には、繊細なチタンテンプルにオーバーサイズのアセテートフレームを合わせたモデル、華やかなアビエイターモデルが揃う。ユニークかつ洗練されたデザインの「STEMMA」には、Mr.Brunelloと名づけれたアイコニックかつジェンダーレスに楽しめるモデル、ソロメオの紋章や建造物に着想を得たというイタリアらしいデザインなどをラインナップ。さらに「PATTERN」「GEMMA」にもそれぞれ、磨き上げられたデザインと優雅さを備えたモデルがラインアップされている。
同社の会長そしてクリエイティブディレクターであるブルネロ・クチネリ氏はこう語っている。
「(今回発表するコレクションは)卓越した職人技の贅沢さと、世界中で認められ、喜びを与えている“メード・イン・イタリー”の素晴らしさを表している。古代ギリシャの哲学者プラトンは『美しさとは本物の輝きにほかならない』と言いました。私たちの美しいアイウエアが、人々の関心を集め、成功を収めることを心から願っています」
素材を選び、職人技に敬意を払い、真似のできないスタイルをつくり上げる。服づくりと同様に、装う人に極めて高い満足感を与えてくれるのは、同ブランドの服づくりと本質を共にしている。イタリアの生み出したこの美しきアイウェアを、ブルネロ クチネリのブティックで、ぜひ手にしてほしい。