時計界を代表する最高峰ブランド、パテック フィリップ。昨年6月に東京開催された『ウォッチアート・グランド・エキシビション』の記憶もまだ新しいが、その際にリミテッドエディションとして発表された「5330」モデルが『ウォッチズ&ワンダーズ 2024』で現行モデルとして仲間入りした。さらに「アラーム・トラベルタイム」、「グランド・コンプリケーション」の新作も加わり、話題は尽きない。
世界24地点の現在時刻を一望できるワールドタイムと、外周のポインターデイト。このふたつを同期させ、選択されたタイムゾーンの現地時刻と日付を表示できる「ワールドタイム Ref.5330」は、特許を取得した世界初の機構を備えたモデルだ。
そもそもこれは、昨年6月に東京で開催されたエキシビジョンで限定モデルとして発表されたもの。選択タイムゾーンに対応した日付は、前進だけでなく後退も可能。日付変更線を跨いで日付が前日に戻る場合にも対応する。
ブルーグレーオパーリン文字盤の中心に施されたカーボンパターンが、デザイン的なアクセントとして、ダイヤルに奥行きと立体感を与えている。24時間表示リングには、12時の正午には太陽が、24時の真夜中には三日月がそれぞれ金色で描かれ、昼夜をシルバーとブルーグレーの2色で色分けした。さらに、先端をレッドハンマー型にした日付表示針は、他の表示を極力遮らないようにガラスを採用するなど、ディテールの最細部にまで気が遣われている。
---fadeinPager---
2019年に発表されて以降、人気作のひとつとして定評ある「アラーム・トラベルタイム 5520」に、ニューモデルが登場した。ローズゴールド製ケースに、4つのホワイトゴールド製のプッシュボタンチューブをしつらえ、ツートーンに仕上げた。夜光塗料付きのアンスラサイトカラーのホワイトゴールド製インデックスを配した、グレーソレイユ文字盤も初登場である。
ホームとローカルの2タイムゾーンをそれぞれデイ・ナイト表示する一方で、セット時刻のディジットとオンオフ、昼夜の違いを窓表示するアラームも装備。さらに、トラベルタイムとアラームのプッシュボタンは、特許取得のセキュリティシステムを搭載。ゴングをハンマーで打つクラシックなアラーム音も、この究極のトラベルウォッチを手にするオーナーを満足させる楽しみのひとつだ。
---fadeinPager---
曜日、日付、月を12時位置の大型表示窓に並べて表示する、インライン表示の独創性は、他には真似のできない「グランド・コンプリケーション 5236P」の特徴であり個性だ。従来は外周に向かって深くなるグラデーションのブルー文字盤だけがラインアップされていた永久カレンダー機構の複雑時計に、ローズゴールドオパーリン文字盤の新作が登場した。
艶めくバラ色のダイヤルには、ファセット仕上げを施したホワイトゴールド製でアンスラサイトカラーの時分針と、バトン型植字アワーマーカーを配した。過去のヴィンテージモデルにインスピレーションを得たというスタイルで、革新的なインライン表示永久カレンダーの名品を再解釈する。
腕時計を進歩させることに専念し、最高のものだけをつくり続け、アップデートを怠らない倫理観。圧倒的な技術力とステイタスを誇る天井ブランドながら、先駆者であり続ける姿勢を確認できたのが、2024年の『ウォッチズ&ワンダーズ』のパテック フィリップである。
---fadeinPager---
「ウォッチズ&ワンダーズ2024」現地の様子をお届け!
パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター
TEL:03-3255-8109
https://www.patek.com