全長約8メートルにも及ぶ“世界最大”のヘビがブラジルのアマゾン熱帯雨林で発見された。しかし、発見からわずか数週間後に死んでいるのが確認された。
全長約8メートルの巨大ヘビ...偶然発見された!?
この巨大ヘビが初めて発見されたのは今年2月下旬のこと。ウィル・スミスが出演するナショナル・ジオグラフィックのディズニー+シリーズ『Pole to Pole』の撮影中に偶然、これまで記録されていなかった巨大アナコンダを発見したのだ。
USATODAYによると、「アナ・ジュリア」と名付けられたこのアナコンダは、ブラジル南部マトグロッソ・ド・スル州ボニートの農村地帯にあるフォルモーソ川で発見。大きさは驚異の全長約8メートル、体重200キロで、頭部は人間と同じ大きさだったという。
当時の様子を捉えた動画はかなり衝撃的。SNSに投稿された動画では、川の中にいる巨大なヘビと一緒に調査員がシュノーケリングをつけて泳ぐ姿が映されている。また、調査員はヘビのその大きさに圧倒され、頭のサイズをジェスチャーで表している様子も見られている。
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「銃で撃たれたのではないか」とメディア報道
しかし発見から数日後、生息していた川でこのヘビの死骸が見つかった。死亡理由については、銃で撃たれたのではないかという報道が広がり、捜査の行方に大きな注目が集まっていた。そんな中、死亡したアナコンダを最初に発見したチームの一員であるフレック・フォンク教授は、自身のインスタグラムでコメント。
「私が一緒に泳いでいた巨大なアナコンダが、今週末に川で死んでいるのが発見されました」と語り、気持ちを以下のように綴った。
「まだ正式な死因の確認は取れていないが、彼女は射殺されたと複数から聞いている。私はとても悲しく、同時に怒っています」
「我々の知る限り、彼女は健康でまだ働き盛り。これから何年かすれば、多くの子孫の面倒を見ることができただろう。この種の巨大な大蛇はそれほど多く泳いでいるわけではないので、生物多様性(特にこの特定種)への打撃も大きい」と付け加えた。
また後日、フォンク教授は新たな画像を投稿。死因についての情報を更新し、アナ・ジュリアとの別れを惜しんだ。
「ヘビが射殺されたという証拠はまだ出ていません。死因については、あらゆる可能性を考慮して調査中です。ですから、自然死の可能性もあります」
さらに「川で彼女と1時間以上一緒に過ごせたことは、最も息をのむような体験のひとつであり、決して忘れることはないでしょう!本当に大好きです」と続けた。
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