13年前に同時に体外受精させた複数の胚を凍結保存し、別々に3人の男の子を出産していた女性が、残っていた胚を使用して再度妊娠を果たした。既に12歳、10歳、8歳に成長した3人と、これから生まれる子どもの受精日は同じであることから、生年月日の違う四つ子なのではと、話題になっている。
不妊だったのに…いまや5児の母!
デイリー・メール紙によれば、この女性は、カナダに住む44歳のタニス・ラーソンさん。子ども好きなタニスさんと夫は、2年間子作りに励んだがうまくいかず、体外受精・胚移植(卵子を採卵し精子と接触させ、受精し分割した卵を子宮内に戻す不妊治療)を決断した。タニスさんは、治療により得た13個の健康な胚(発育した受精卵)のいくつかを使って妊娠し、2011年8月に第一子となる男児を出産した。
その後凍結していた残りの胚を使って、タニスさんは2014年に次男、2016年に三男を出産した。家族も増えたことだしと、寝室が4つある広い家に引っ越したが、なんとその1週間後に、タニスさんが自然妊娠していることが判明。2019年1月に、39歳で長女を出産した。
さらに驚いたことに、パンデミックの最中だった2020年の夏に、タニスさんはまたも自然に5番目の子供を妊娠。2021年に次女が誕生し、まさかの大家族になっていた。
医師から突然の連絡 6人目にトライ!
不妊から一転して5人の子宝に恵まれたタニスさんだったが、2023年になり不妊治療をした病院の医師から、13年前に凍結した胚があと2個残っていると連絡があったという。「不要なら廃棄するけど」と言われ、夫と相談した結果、タニスさんは6人目に挑戦することを決めた。
胚は13年間も凍結されていたため、妊娠のチャンスは20%ほどと告げられていたというが、タニスさんは見事妊娠。現在順調に32週目を超え、2024年5月に、男の子が生まれる予定だという。
デイリー・メール紙は、子どもたちは皆同じ日に受精した胚から生まれており、4人目誕生で、生年月日の違う四つ子になると述べている。
不妊に悩む人へのメッセージ
デイリー・メール紙のコメント欄には、「子ども多すぎ。ちゃんと育てられるの?」「一卵性でもないし四つ子とは呼べない」「胚移植ってこんなに何回もやっていいの?子供ができない人のためのものなのに」など、ネガティブな意見が見られた。
一方タニスさんは、自分の経験が、高齢出産でも子どもを持とうとしている他の女性たちの刺激になればいいと述べている。ありふれた言葉と思われるかもしれないが、人は想定外を想定すべきだと述べ、子どもを持つことをあきらめないでほしいとした。
---fadeinPager---
第六子出産間近のタニスさん。
---fadeinPager---
タニスさん夫婦と5人の子どもたち。
---fadeinPager---
人工授精で生まれた三兄弟。受精日が基準なら三つ子かも。