ロンジン最古のコレクションであり、今年70周年を迎えた「コンクエスト」。ダイヤル中央のディスクでパワーリザーブを表示する、独創的な傑作が蘇った。
ロンジンの1950年代は、輝かしい実績に彩られた豊穣の時代だ。初年度のF1や、ラリー・モンテカルロ、ツール・ド・フランスなどの公式計時を経験。そんな世界的評価を得た時期に、初代「コンクエスト」は誕生した。ロンジンはこの時初めて、コレクション名をスイス連邦知的財産局に登録。その記念すべき54年4月3日から70年の今年、59年に生んだ傑作をリスペクトする新作「コンクエスト ヘリテージ セントラル パワーリザーブ」が登場した。伝説的な機構である〝セントラルパワーリザーブ〟がいま、蘇る。
文字盤上に同心円を重ねてカラートーンを切り替えるのは、50年代に大流行したスタイルだ。デザインだけではなく、サークルを可動にしてパワー残量を表示する機構を合わせたのが斬新だった。円形とリング状のディスクが動力を得て回転し、針が数値を示す。インジケーターはサブディスプレイではなく文字盤中央の表示装置であり、デザイン性も抜群だ。
ロンジンは回転ディスク方式の先駆者であり、名作「レジェンドダイバー」などもよく知られるが、自動回転ディスクを搭載した「コンクエスト」の傑作はいま再び、ドレスウォッチの雄として時代の先端に躍り出た。
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ロンジン
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