IWCシャフハウゼンは、東京で3店舗目となるブティックを表参道にオープンした。2階建ての角のビルを使用し、1階は企画展が開催できるオープンスペース、2階は常設ブティックとして運営。IWCのブランドスピリットを新たな試みで発信していく。
オープン当日の3月16日には、俳優の町田啓太がテープカットに駆けつけた。IWCで最も長い歴史を有し、タイムレスなデザインで愛され続けるポルトギーゼ・クロノグラフを普段から愛用している町田に、時計に対する想いや、同ブランドの魅力を聞いた。
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30歳になって実感した、時計がもたらす“豊かさ”
1990年生まれの町田は現在33歳。彼が時計に興味を持ちはじめたのは30歳の頃だった。
「20代の頃は、時計は特別なものだと思っていました。中途半端に扱ってしまっては腕時計に対して申し訳ないと。でも腕時計は自己表現でもあるし、気後れする必要はないということにだんだん気づいたのです」
愛用しているのは、ポルトギーゼ・クロノグラフ。「シーンを選ばずなんにでも合うので、本当にずっとつけています」と明かし、IWCのクラフトマンシップに「普遍性と革新性を両立していて、さらにその普遍性を現代に合うようアップデートしている。それはきっと技術がいることだと思うのですが、主張することはなくあえて見せない品のよさがある」と唸る。
「肌に馴染むところも好きです。時計は経年で変化していくものですが、きっとそれも楽しめるように最初から設計してつくられているのだろうと思います」
いまでは時計をしていないと違和感すら覚えるという町田は、時計の魅力を“豊かさ”だと表現する。その真意は何か。
「IWCさんの時計をSNSに載せたことがあったのですが、それがきっかけで大学時代に一番仲のよかった先輩から連絡をもらったことがありました。自分の気持ちも豊かになるし、共通の話題ができたことで、もしかしたら誰かのことも豊かにしている。自己表現という意味でも豊かになる。圧倒的にポジティブな存在であり、そのパワーが秘められていると感じます」
そんな町田はいま、大河ドラマ『光る君へ』に出演中。音曲や漢詩、和歌などに優れた才能をもつ藤原公任を演じている。
「現存する資料も膨大で、それを踏まえながらも『光る君へ』における公任像を構築したい。所作はもちろん、龍笛や書、打毬(だきゅう)、漢詩を読んだりと、覚えなければいけない芸事もたくさんあります」
戦を描かない分、準備することが多いと町田は言う。
「作品の中でどこまで描くのかまだわかりませんが、史実によると公任は70代まで存命だったようなので、今後、実年齢の倍以上の年齢を演じなければならない。難しさもあると思いますが、その分、楽しみでもあります」
有能で家柄もよくあり、出世を期待される公任だが、物語はまだ前半。今後、友情を育んだ同い年の道長が政権を担う展開が待っている。「道長とその関係性が逆転していきますが、そうなった時に公任はどのように感じ、決断して、この先を歩んでいくのか。楽しみにしていてください」。
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表参道にオープンした、IWCの新たなブティック
オープンした表参道ブティックは2階建て。1階はアートギャラリーを彷彿とさせる開放的な空間。オープニングを記念して、インヂュニアのヒストリカルモデルと、1970年代のデザインオブジェや家具を通して表現された「形と技術」にフォーカスした展示が行われている。展示は定期的に入れ替わるので、今後の展示にも期待が募る。
2階のブティックエリアは、「時計に集中できる空間」と語る町田の言葉通り、パイロット・ウォッチ、ポルトギーゼ、ポートフィノ、インヂュニアといったIWCのコレクションを、大きなガラス張りのディスプレイ越しに見ることができる。
トレンドの発信地、表参道で洗練されたIWCの世界に思う存分浸ってみてはいかがだろうか。
IWC 表参道ブティック
東京都港区北青山3-5-25
TEL :03-4570-4455
www.iwc.com/jp