電子レンジのピーピー音が実は「消音設定できる」と話題に…深夜の食事も気兼ねなく熱々に

  • 文:青葉やまと
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電子レンジやオーブンレンジは便利だが、どうしても気になるのが鋭い電子音だ。実は多くの機種で消音設定できるとして、アメリカのメディアで話題になっている。実は日本の大手メーカーの製品でも同様に、比較的近年の製品であれば消音設定できる製品が多い。

多くの製品では、通常設定のまま使っている場合、タッチパネルやボタンを操作するたびに「ピッ!」と鋭い音が鳴ったり、加熱終了時にも「ピーッ、ピーッ、ピーッ」と電子音が響いたりする。深夜に帰宅して食事を温めたいとき、寝静まっている家族に申し訳なく思う場面もあるかもしれない。

加熱運転中の「ブーン」という低音は仕方ないにせよ、操作音と終了のブザー音だけでも消すことができたなら、きがねなく温かな食事を楽しみやすい。取り出し忘れ防止の意味で繰り返し鳴るブザー音も消えるため、「今取り出そうと思っていたのに……」と思わず苛立ってしまうことも減ることだろう。

公式サイトで紹介されている“裏技”

シャープ、パナソニック、日立など大手メーカー各社では、消音設定に切り替える方法を公式ウェブサイトで案内している。すべての機種で対応しているわけではないが、手持ちの機種が対応しているか確認してみる価値はあるだろう。

ネット検索で「(メーカー名)の電子レンジを消音するには」などと検索すると、メーカーの公式ページがヒットする。あとは機種ごとに書かれているとおりに操作するだけだ。一度設定してしまえば、改めて消音解除の設定をするまでは、ずっと消音のまま使うことができる。

例としてシャープ製品では、「レンジ出力切り替え」ボタンを音が鳴るまで4秒間押し続け、次に「とりけし」を押す。表示窓に「0」が表示されれば成功だ。まるで“裏技”のようだが、公式に案内されている方法なので、安心して活用できる。

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パナや日立では

パナソニック製では、2011年以降の一部機種において消音設定に対応している。例としてタッチパネル型では、「便利ツール」→「設定変更」→「ブザー音」の順に選択すると、消音の設定画面が現れる。タッチパネル型でないタイプではやや複雑で、特定のボタンを数秒押すなどの操作が必要だ。設定方法は機種によって異なるが、取扱説明書や公式サイトで確認可能となっている。

日立も似ており、タッチパネル型では「各種設定」や「お手入れ設定」などのメニューから選択する。タッチパネル型以外では機種ごとに特定のボタン操作が必要だ。一例として、ドアを開閉して表示窓に「0」が表示されているのを確認したあと、「仕上がり」ボタンを3秒以上押す。1回の操作ごとに、無音を含む3種に順次切り替わる。

ここで挙げたものはあくまで一例であり、違う操作を必要とする機種や、そもそも設定変更に対応していない機種もある。操作がうまく行かない場合や、対応しているか否かを知りたい場合は、取扱説明書またはメーカー公式ページを確認したい。取扱説明書に記載がなければ対応していない。

なお、音をオフにできる製品であっても、音量の変更には対応していないことが多いようだ。また、エラー音は引き続き鳴ることがある。

アメリカでもブザー音にドキリ

ブザー音にドキリとしているのは、日本の私たちだけではないようだ。米シカゴのAMラジオ「WGN」はウェブ版において、「電子レンジの消音は可能?意外と簡単かも」との記事を掲載。アメリカでも多くの人々が「このような警告音にイライラ」していると紹介している。

大手ネット掲示板のRedditではユーザーたちが、「敵対的で攻撃的なビープ音」に辟易し、「電子レンジにはもう我慢ならない」など恨みつらみを述べている。けたたましく鳴る操作音や終了音に小さなストレスを募らせているのは、アメリカや世界でも同じようだ。

WGNはユーモアを交え、「このような人々にとって朗報なのだが、もしも無生物である電化製品に軽蔑されたとして怒り、彼らが電子レンジをまだ窓から放り投げていないのであれば」、ほとんどの機種でビープ音を消すことができると紹介している。

設定方法は日本の製品と同じく、メニュー画面から直感的に設定できるものもあれば、スタートボタンを長押しするなど特別な操作が必要なものもあるようだ。

手持ちの機種が対応しているのであれば、無音設定することで、以前よりも快適に使うことができるかもしれない。