メガネ好きなら一度は耳にしたことがあるだろうフランスのブランド、マックス・ピティオン。当時、セルロイドを使用した高品質な素材とユニークなカラーリング、完成度の高いデザインは1960〜70年代、アーティストや俳優をはじめ多くの人々を魅了し、一世を風靡した。この伝説のブランドが2023年に復刻。日本ではコンティニュエ各店をはじめ、厳選されたメガネのセレクトショップにて販売されている。
日仏の合作により、当時のデザインを忠実に復刻
フランス・アルプスの南ジュラにある小さな町、オヨナに生まれたマックス・ピティオン。櫛産業が盛んだったオヨナでは、その素材としてセルロイドが用いられていた。父親の櫛工場を継ぐことになったマックスは、セルロイドのポテンシャルを見出し、アイウエアファクトリー、ピティオン・ルネッテリアを設立。妥協なきものづくりと大胆かつエレガントなデザインを追求した彼は、一代にして有数のメガネメーカーに成長させる。やがてシルモ・パリ国際眼鏡見本市(SILMO)の創設メンバーとなり、アイウエア業界の礎を築いた。
マックスが一線を退いた後、ブランドはしばらく休止期間に入っていたが、復活を願うファンの声にも後押しされ、息子のバーナード・ピティオンと日本を拠点に活躍するクリエイティブディレクター、タミー・オガラがタッグを組み、23年に再始動を果たした。バーナードが保有する貴重なアーカイブ資料をもとにタミーがファーストコレクションを製作。フレンチヴィンテージの歴史的傑作が、現代のファッションシーンに新たな風を吹き込んでいる。
24年3月時点で復刻されているモデルは全4型。日本製による最高水準のクオリティのもと、当時のデザインが忠実に再現された。製作にあたっては日仏のチームが新旧の技術を集結。迫力ある立体的な造形から真鍮製の蝶番やカシメ鋲、テンプル芯に至るディテールにまでこだわり、現代にフィットするアイウエアとして蘇った。
コンティニュエでは、先日ローンチされた新色と新サイズを加えた充実のコレクションを展開。恵比寿のコンティニュエ本店、コンティニュエ日本橋、吉祥寺のザ・パークサイド・ルームで取り扱っている。
ディテールまでこだわった、現代にフィットする全4型
「ポリティシャン」はブランドを象徴する代表作。6㎜のアセテート生地に立体的なカッティングが存在感を放つ多角形フレームは、唯一無二のエレガントさを備えたモデル。サイズも42φ、44φ、46φと豊富で、今春からはブリッジ幅の狭いスモールサイズも展開される予定。一方「マエストロ」は、7㎜生地で横幅がやや広めのパントゥシェイプ。丸みを帯びたリムは顔馴染みもよく、コレクションの中でも最もベーシックなモデルだ。シンプルがゆえにワイドテンプルや真鍮製の3点カシメなど、ディテールが際立つのが特徴となっている。
「ヒューゴ」は最も厚みのある8㎜生地を使用。フロント上部に王冠をイメージしたカッティングを施したクラウンパントゥ型は、遊び心あふれる個性派。エッジのシャープさとダイナミックな造形にカッティング技術の高さがうかがえる。4つ目のモデル「カス」は隠れた名品。ウェリントン型と呼ばれるオーセンティックで普遍的なシェイプをベースに、上部にはブローラインが伸びやかに形成され、モダンでスマートな印象だ。
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サングラスモデルも豊富に展開
今年からは一部コレクションに新色と新サイズが加わり、バリエーションがさらに広がった。新色は「マエストロ」と「ヒューゴ」から発表された「ダスティシャンパン」と「ヴィンテージラベンダー」「フレンチビアダーク」の3色。春夏シーズンに向けて、クリアで力強いカラーが人気の予感だ。同2モデルは44φのほか42φのコンパクトサイズが加わり、性別やスタイルを問わず幅広いユーザーが楽しめるようになった。
またコンティニュエ各店では24SSコレクションに合わせて、各モデルにブランド純正のカラーレンズを装着したサングラスモデルを多数展開。ソリッドなムードの単色レンズとは趣を変え、グラデーションレンズの微妙なニュアンスを楽しめる。長い時を経て現代に甦ったマックス・ピティオン。歴史に裏打ちされたアイウエアの魅力に触れてみたい。
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コンティニュエ
東京都渋谷区恵比寿南2-9-2 CALM恵比寿1F
TEL:03-3792-8978
www.continuer.jp/shop/continuer
コンティニュエ日本橋
東京都中央区日本橋2-5-1日本橋髙島屋S.C. 新館5F
TEL:03-6281-9077
www.continuer.jp/shop/continuer-nihombashi
ザ・パークサイド・ルーム
東京都武蔵野市吉祥寺南町1-17-1 2F
TEL:0422-41-8978
www.tpr.jp