ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの経営再建をはじめ、全国のテーマパークを蘇らせているのが森岡毅率いるマーケティング集団「刀」。彼らが手掛ける「イマーシブ・フォート東京」が3月1日に開幕した。「イマーシブ=完全没入体験」をコンセプトにした新しいエンターテインメントに注目が集まっている。
参加・体験型の圧倒的なライブ感
場所は1999年にオープンし、2022年に閉館した東京・お台場の「ヴィーナスフォート」跡地だ。ヨーロッパの街並みを再現した施設をそのまま利用し、11のアトラクション、レストラン、ショップを新設。映画やアニメ、ゲームの世界をテーマに、観るだけではなく当事者として参加・体験する圧倒的なライブ感が魅力。それぞれのアトラクションは緻密に構成されており、参加者は全員が画一的に体験するのではなく、毎回自分だけの場面に遭遇できるのが特徴となっている。
90分という長丁場で最大180人が同時体験できる「ザ・シャーロック -ベイカー街連続殺人事件-」は、19世紀のロンドンを再現したセットの中を、演者と参加者が自由に動き回る。連続殺人事件の現場を名探偵ホームズやワトソン博士とともに目撃することで、次第に物語の登場人物になったような錯覚に陥るのだ。
「ジャック・ザ・リッパー ホワイトチャペルの殺人鬼」は同じく19世紀のロンドンで実際に存在した殺人鬼、切り裂きジャックをテーマにした“最恐”没入型ホラー。霧のロンドンの街を手探りで進むと赤い月が浮かび上がり、残虐非道なジャックが追いかけてくる……。こちらは10分間と比較的短い時間ながら、手に汗握る体験となっている。
恐怖体験から一転、妖艶でゴージャスなライブを楽しみたいなら「ザ・キャバレー」へ。ヨーロッパのとある町の片隅にあるキャバレーを再現した舞台では、真紅のカーテンに挑発的なカンカンダンス、シャンパンコールなどきらびやかな雰囲気の中、カジュアルなフランス料理を楽しめる。観客席の間を自在に歌い、踊る演者たちに見惚れていると、いつの間にか自分も舞台の上に上がっていた…というハプニングも。
他にも江戸の花街を舞台に濃密な世界が繰り広げられる「江戸花魁奇譚」、世界プレイ人口3億人越えの人気ゲーム「dentity V 第五人格」の世界を体感できる「第五人格イマーシブ・チェイス」、アニメの世界に没入できる「東京リベンジャーズ イマーシブ・エスケープ」、「【推しの子】イマーシブ・ラリー」など、注目のコンテンツが揃う。
さまざまな物語世界を体験できるイマーシブ・フォート東京では、1日中楽しめる1day イマーシブ・パス・カジュアル(6,800円)をはじめ、オプションでアトラクションを追加することが可能。非日常体験をリアルに楽しめる新しいエンターテインメントスポットへ、仲間を誘って出かけよう。
イマーシブ・フォート東京
東京都江東区青海1-3-15
営業時間は日によって異なる。詳細は以下公式HPで要確認
無休
https://katana-marketing.co.jp