一枚の布と身体の関係、そこに生まれる間を探求するISSEY MIYAKEの服づくり。その可能性を押し広げてきた素材のひとつに「和紙」がある。現在、そんな和紙で制作した作品を展示した「On Washi ー和紙によせてー」が東京と大阪の店舗にて開催中だ。
本展では、ISSEY MIYAKE 2024年春夏コレクションの会場を彩った美術家・田中義久との共同企画による和紙のインスタレーションをもとに、新たに製作した和紙で展示を構成。企画の裏側を記録した映像と、それにひもづく田中とデザイナー・近藤悟史のインタビュー映像も展示されている。
産地をめぐり、工場や技術者とともに研鑽を重ねてきた和紙が周りの環境に反応しながら偶発的に変容していくその様は、つねに遊び、揺らぎをその中に内包している生命の運動。ISSEY MIYAKEが向き合い続けてきた身体の必然を想起させる。
古くから日本の生活文化を代表する素材であり、自然循環型の貴重な資源でもある和紙。そんな素材に焦点を当てた本展に足を運べば、日本の伝統技術を取り入れながら現代の生活着を創造してきたISSEY MIYAKEの本質を探ることができるだろう。
「On Washi ー和紙によせてー」
開催期間:2月1日〜2月26日
開催場所:東京都中央区銀座4-4-5 ISSEY MIYAKE GINZA 445
TEL:03-3566-5225
開催期間:2月1日〜2月24日
開催場所:大阪府大阪市中央区南船場4-11-28 ISSEY MIYAKE SEMBA
TEL:06-6251-8887