酒蔵の課題を解決し、古酒文化を広く発信! 「古昔の美酒 古酒蔵プロジェクト」が始動

  • 文:Pen編集部
  • 写真提供:パソナグループ
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写真① 古昔の美酒 写真.jpeg
長期熟成のプレミアムブランド「古昔の美酒」。

古来より、献上品とされるなど高貴なものとして大切に扱われて来た日本の古酒。長い時間をかけて熟成され、奥深く蔵ごとに変わる豊かな味わいが魅力だが、なかなかお目にかかることができないのが現状だ。

その要因には、明治時代の税制度の影響や、古酒製造にかかるコストが新酒に比べはるかに高いこと、製造を担う中小酒蔵の人手不足などが背景にある。

そんな課題を解決するべく、2020年より古酒販売を行うパソナグループの社内ベンチャー企業、匠創生が中心となり、古酒製造を行う全国10カ所の酒蔵とともに日本初の古酒専門「共同蔵置場」を開設。「古昔(いにしえ)の美酒 古酒蔵(こしゅくら)プロジェクト」として23年11月に始動した。

プロジェクトの内容は、日本全国の43酒蔵・約60銘柄の古酒をタンク単位の大容量で受け入れ、これまで各酒蔵で負担となってきた保管・充填・出荷に関わる一連の業務を一貫して行うというものだ。

写真② 古酒蔵内部タンク.jpeg
日本初の古酒専門共同蔵置場。

また、匠創生がこれまでに蓄積してきたノウハウを基に、新たな商品の開発にも着手。そのひとつとして、オリジナルのブレンド古酒「INISHIE 匠」シリーズの販売も開始した。

「INISHIE 匠」シリーズは、異なる酒蔵の銘柄をブレンドすることで、「甘み」「酸味」「熟成感」など絶妙にデザインされた味わいを特徴としている。ワイングラスに注いでストレートで香りや風味を味わうほか、炭酸で割ったハイボールや、アイスクリームとともにアフォガードにするなど、さまざまな楽しみ方ができる。

写真⑦ 新商品INISHIE.jpeg
「INISHIE 匠」シリーズ。左から、「INISHIE 匠 龍力ブレンド -Doux-」「INISHIE 匠 幻の瀧ブレンド -Acide-」「INISHIE 匠 梅錦ブレンド -Maturation-」。

酒類蔵置場設置許可の取得により、匠創生ではさらにデューティーフリーでの販売も可能となり、フランスやシンガポールをはじめとする海外への販路拡大も図る。

ラベルにあしらわれた日本の伝統的な「あわじ結び」の水引のデザインのように、日本の古酒と世界を結ぶ明るい一手となりそうだ。 

写真⑩ ラベル張り作業.jpeg
「INISHIE 匠」シリーズを梱包する様子。

株式会社匠創生

TEL:03-6832-7363
E-mail:info@takumisousei.jp

購入方法
古昔の美酒 公式オンラインストア (https://oldvintage.jp/)
古昔の美酒 南青山店 (東京都港区南青山3-1-30 PASONA SQUARE 1階)
古昔の美酒 淡路店「青海波 古酒の舎」 (兵庫県淡路市野島大川70)