偶然カメラに収められた、森を徘徊する“ハワイの古代霊”の姿とは?ランニング大会中に出現「マントを肩にかけた黒っぽい影」

  • 文:松丸さとみ
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Shane Myers Photography-Shutterstock ※画像はイメージです

日本人にとってハワイといえば、観光名所として有名だが、実は神秘の島でもある。「夜に行進する者」という意味の“ナイトマーチャー”をご存知だろうか。戦いに破れた聖なる酋長と、それを守るハワイの古代戦士の霊が行進するのだという。直視したら命を落とすと言い伝えられている。

ハワイの山道で160キロの過酷なレース

ハワイで開催されたランニングの大会に出場したケイ・ボーレイスさんが、その霊の姿をカメラに偶然収めてしまったことが話題になっている。ボーレイスさんのブログを引用する形で、ニューヨーク・ポストが報じた(ブログの当該記事は現在、削除されている模様)。

ボーレイスさんは2019年、ホノルルにあるマウカ・トレイルズという山の中で行われた、HURT 100という100マイル(約160キロ)を走るウルトラ・マラソンに出場した。1周20マイル(32キロ強)のコースを5周走る大会だ。

しかも、舗装された道を走る通常のマラソン・レースとは異なり、トレイル・ランニングと呼ばれる、山の中を走る過酷なレースだ。14歳からウルトラ・マラソンを中心に走り続けているボーレイスさんだったが、このときは2周走ったところで怪我をしてしまい、途中棄権という結果となった。これまで走ったウルトラ・マラソンで、初めての途中棄権だったという。

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直視すると命が奪われる……

初めての棄権に落ち込みながら帰宅したボーレイスさんのもとに、ペーサーとして一緒に参加していた仲間のキャシーさんから、レース中に撮ったという写真が送られてきた。その中の1枚であるライブフォトに、怪しい影が写っていた。ボーレイスさんが走り抜ける近くを、マントらしきものを肩にかけた黒っぽい影が横切っているのだ。

ボーレイスさんもキャシーさんも、トレイルで誰かとすれ違った記憶はまったくない。ランナーは全員、時計回りで走る必要があるため、すれ違うことはないのだ。また、かなりの早朝であったため、観光客がいたとも考えられないという。

不思議に思ったボーレイスさんが、大会が行われた場所について調べてみたところ、この辺り一帯は、ナイトマーチャーがうろつくことで知られていることが分かった。

ホノルル・マガジンによると、ナイトマーチャーは高貴な酋長を守るために行進しているため、一般人は直視することは許されず、見てしまったら命を落とすことになるという。もしナイトマーチャーの通り道に来てしまったら、助かるには、裸になってうつ伏せに寝そべって霊を直視してはいけないのだそうだ。

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作り話だと非難する声も

ニューヨーク・ポストによると、あとで写真を見て、ボーレイスさんは鳥肌が立ったといい、現場で気づかなくてよかったと胸を撫で下ろしている。同紙の記事はまた、ボーレイスさんがこの件をSNSに投稿したところ、作り話だとして非難されたとも報じている。ハワイの地元の言葉で白人を蔑む言葉とともに、「本物のナイトマーチャーに会ってひどい死に方をすればいい」というコメントもあったという。

しかしボーレイスさんは、作り話は一切しておらず、レース中に「何か」に出くわしたことは写真が証明している、と断言。将来的に再びHURT100に出場するつもりであり、そのときにまた「旧友」に会えるかもしれないと話しているという。

なお、今年の大会は1月13日、14日に開催された。同じくマウカ・トレイル・システムと呼ばれる山道が会場になっており、ランナーが走る様子はライブ配信された。

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ニューヨーク・ポストのYouTube動画。

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YouTubeのHURT100のライブ配信。

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YouTubeのHURT100のライブ配信。

https://www.youtube.com/live/HYC62qG_MP0?si=zwIepGze1-KIdlvb

(現在もライブ中なので最終的に何時間配信するかは不明ですが、恐らく終わったら最初から再生できるのではないかと思います)