先週、韓国で開発された4足歩行ロボットが、100メートルを19.87秒で走破した。ギネス・ワールド・レコーズは、「4足歩行ロボットの100メートル走で、最速記録を樹立した」と伝えた。
「HOUND」と名付けられたこのロボットは、韓国のテジョンにあるKAIST韓国科学技術院(Korea Advanced Institute of Science and Technology)のダイナミック・ロボット・コントロール・アンド・デザイン研究所( the Dynamic Robot Control and Design Laboratory)が開発した。重量は45kg。これは平均的なアメリカン・ブルドッグ(オス)の成犬に近いそうだ。
ロボットは、静止状態からダッシュ。全力疾走し、ゴールラインを越えた後に静止した。「HOUND」の設計者であるYoung-Ha Shin氏は、「これらの動きはすべて、強化学習によって実現されました」と語った。強化学習とは、アルゴリズムなどを用いて機械自体が学習していくシステムだ。エネルギーや電気信号を動きに変える“アクチュエーター”の限界に挑戦するため、モーターの特性をシミュレーションに組み込み、可能な限り現実の世界に近い環境を実現したという。
さらにこのロボットは、22度の斜面を登ったり、高さ35cmの障害物を乗り越えることができる。「シミュレーションでは、さらに速いスピードに加速することができますが、現実世界ではまだテストしていません」と、Young-Ha Shin氏は述べた。
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世界記録は、ウサイン・ボルトの100m9.58秒
NY POSTによると、マサチューセッツ工科大学は昨年、4本足ロボット「チーター」が時速約45キロという驚異的なスピードを記録したと発表した。しかし、チーターの開発者たちは100メートルのタイムを発表していない。
Interesting Engineeringによると、オレゴン州立大学の研究者たちは「キャッシー」と名付けた2本足のロボットを発表し、100メートル走で24.73秒を記録したという。
世界記録は、ジャマイカの元陸上競技短距離選手のウサイン・ボルト氏が2009年に出した100メートル 9.58秒で、現在も世界記録を保持している。
SNS上では、「ロボットが100メートル走!?すごい時代!」「数年後には100メートルを5秒切りそうだね」という声がある。
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New record: Fastest 100 metres by a quadrupedal robot - 19.87 seconds by KAIST Dynamic Robot Control and Design (DRCD) Laboratory in South Korea 🤖
— Guinness World Records (@GWR) December 12, 2023
The robot's name is 'HOUND'. pic.twitter.com/oQ2WImNcFW
犬型ロボットが全力疾走する動画。
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Learn more about HOUND and how he learned to run 👇https://t.co/UG1oCt1UkB
— Guinness World Records (@GWR) December 12, 2023
ギネス記録の犬型ロボット「HOUND」。
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