公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は、2025年の日本国際博覧会(大阪・関西万博)に向けて、「開幕500日前イベント〜いよいよ入場チケット販売開始」を11月30日(木)に開催。同日より販売開始となる入場チケットの購入方法や、万博の魅力などについてゲストを交えて紹介した。
冒頭の主催挨拶で、2025年日本国際博覧会協会の十倉雅和会長は「開催に向けて、会場整備はもちろんのこと、さまざまな準備を鋭意進めている。開幕までまだ多くの課題が残されているが、一つ一つ解決して必ずや素晴らしい万博を作り上げていきたい」と述べた。岸田文雄首相はビデオメッセージで登場し、「大阪・関西万博は、実質的にコロナ後で初となる万博だ。内向きとなりがちなこの時代に、世界中の人々に直接対面で万博に参加していただきたい。大阪関西万博の成功に向けて、関係自治体や経済界とも連携し、政府一丸となって準備や機運醸成を進めていく」と発言。来賓の西村康稔経済産業大臣は「前売り券を早速購入した。万博では新しい時代を切り開くイノベーション、日本の技術や文化をしっかりと世界に発信していきたい」と熱意を表した。
続いてゲストが登場。大阪府大阪市出身のタレント・ファーストサマーウイカ氏、大阪・関西万博のスペシャルサポーターとして携わることが発表されたダンス&ボーカルグループ・FANTASTICS from EXILE TRIBEのメンバー8名、2025年日本国際博覧会の会場運営プロデューサーを務める石川勝氏が登壇した。司会の政井マヤ氏、ファシリテーターの国山ハセン氏とともに、万博の歴史や魅力を紹介するトークセッションが繰り広げられた。
石川氏は、大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」について解説。「SDGの達成は、一国だけでは解決できない課題だ。同じ時代に生きる人間があらゆる垣根を越えて一緒に考える機会をつくるのが、万博を開催する意義だと思う」とコメントした。
入場チケットのうち、同日に販売開始となった前売り券は3種類。割引が適用されパビリオン入場の優先予約もできる「超早割一日券」、開幕後2週間以内のみ使用できる最もリーズナブルな価格の「開幕券」、4回行けば元が取れる「通期パス」だ。自分ならどのチケットを選ぶかと質問されたファーストサマーウイカ氏は、「私は確実に開幕券。なぜなら早い、安い、もうこれは関西人が大好きなもの。何より私の名前はファーストだから誰よりも先に行きたい」と会場の笑いを誘った。
実演を交えた入場チケット購入方法の紹介が始まると、大阪・関西万博公式キャラクターのミャクミャクが登場。スマートフォンを持って現れ、ファーストサマーウイカ氏とFANTASTICS from EXILE TRIBEの佐藤大樹氏がチケット購入を体験した。佐藤氏は「すごくスムーズにできた。普段僕たちのコンサートのチケットを購入するやり方にも似ていて、誰でも簡単にできていいなと思う」と感想を述べた。ミャクミャクは大阪・関西万博公式ARフィルターの「EXPO 2025 ミャクミャクフィルター」にもなり、万博のマスコットキャラクターとしてますます注目を浴びそうだ。
同日17時には、東京タワー・東京スカイツリー® 500日前特別ライトアップが行われ、エンディングでは会場から赤と青に輝く東京スカイツリー®が見えるサプライズ演出が披露された。
万博が日本で開催されるのは2005年の「愛・地球博」から20年ぶり。多種多様な海外パビリオンをはじめ、8名のテーマ事業プロデューサーによるシグネチャーパビリオンや数千以上のイベント開催など見どころが豊富だ。先端技術社会システムの展示では、空飛ぶ車などのテクノロジー発信にも期待が高まる。レストランや物販も予定され、まさにパスポートなしで世界中を旅行するような体験ができるのではないか。ぜひ2025年に向けてチケットを購入し、世界全体の未来や社会についてともに考える機会としてほしい。