去る10月25日、オーストラリアのニューサウスウェールズ州モナ・ベール沖である衝撃映像が撮影された。
この日の午前10時30分頃、ウィンドサーファーのジェイソン・ブリーンさん(55歳)はいつものようにサーフィン中だった。そして次の瞬間、考えられないことが起こった。
子どものザトウクジラが水面から突然飛び出し、まるでタックルするかのようにジェイソンさんに体当たりしてきたのだ。
ザトウクジラが突然現れ…
海に投げ飛ばされたジェイソンさんは、恐怖の数秒間についてSky Newsを始めとするメディアに語っている。
「まず(クジラの)頭が出てきて、それから体が出てくるのが見えました」
クジラはジェイソンさんの足のリーシュコード(足とボードを繋ぐ流れ止め)に引っ掛かったため、ジェイソンさんの体は海の中に引きずりこまれた。渦をまくように海中に引っ張られたジェイソンさんだったが、ここでリーシュコードが切れたため、クジラから解放された。そして無事海上に浮上することができたという。
---fadeinPager---
「もし」リーシュコードが切れなかったら…の恐怖
ジェイソンさんはクジラの体が自分の肌に触っているのを直に感じたと語っている。
「もし(クジラの体に)フジツボが生えていたら、私は引き裂かれていたでしょう。クジラの体が私にぴったりと張り付いていましたから」
間一髪、命を取りとりとめたジェイソンさん。幸いなことに怪我はなかった。比較的小型のザトウクジラだったことも幸運だったと言えるだろう。この「恐怖の数秒間」の模様は、彼のGoProカメラがしっかりととらえていた。
死の恐怖を体験したジェイソンさんだったが、ウィンドサーフィンは今後は今後も続けるそうだ。
---fadeinPager---