ホラー小説に登場する殺人ピエロにそっくりな出で立ちの人物が、イギリスの小さな村に出現しニュースになっている。ピエロはメディアに向け、ソーシャルメディアに挑戦的な動画を投稿。捕まえてみろと警察を挑発する発言もしており、住民たちを震撼させている。
ホラー小説を真似た?殺人ピエロで村は大騒ぎ
英スカイニュースによれば、このピエロが現れたのはスコットランドのスケルモーリーという村だ。スティーブン・キングの小説、『IT/イット』に登場する殺人ピエロのペニーワイズ風の衣装をまとい、村周辺に赤い風船を置いていったとされる。
小説のなかのペニーワイズは、30年周期で冬眠から目覚め子供たちを殺すという悪役だ。ドラマ化や映画化もされ、あまりの怖さにピエロ恐怖症になる人も出たほどだった。
そのためスケルモーリー村で殺人ピエロそっくりの人物がうろついているという話はニュースになり、住民にショックを与えている。スコティッシュ・デイリー・エクスプレス紙がインタビューした地元住民は、子供たちの夜間の外出を禁じたと話し、この人物を放っておけば、事件になりかねないと不安をあらわにしている。
自らビデオを投稿! 警察、メディアを挑発
実はこのピエロは、コール・デイモスという名前で開設されたフェイスブックのアカウントを持っている。このアカウントには、これまで夜道をうろつき四つん這いになって忍び寄るピエロの画像や映像が投稿されていたという。スカイニュースによれば、ピエロが村に現れたのは2021年ごろ。フェイスブックのプロフィールでは、ピエロスクールで学んだことになっており、スケルモーリー村在住となっている。
地元住民が恐怖のどん底に突き落とされていると報じるメディアに対し、ピエロは『メディアへのメッセージ』なる動画を投稿。「おやおやおや、またニュースになっちゃったね」「この醜い笑みでカメラに向かってほほ笑むべきかな?」などと軽口をたたいている。
スコットランド警察は、ピエロの投稿を把握しているというが、ピエロは「私が気にすると思う?彼らはまず私を捕まえなくちゃ。もちろん、それって挑発だけど」とコメント。ジャーナリストたちに対しては、「このピエロは名声も栄光も金も欲しくない。この活気のない村で遊びたいだけだ」とし、ぜひ村に来てピエロを怖がってほしいと話している。
ネット上にはファンもいる?ピエロの正体は依然として不明
住民の不安とは対照的に、ピエロの動画を見たフェイスブックのユーザーからは、「素晴らしい!」「やめないで。先日の夜に村を訪ねたとき、あなたとばったり会えたらいいなと思っていた」など、歓迎の声も聞かれる。ピエロはユーザーからの質問にも答える余裕を見せており、自分が話題になることを楽しんでいるようだ。
もっとも、ピエロがこのまま姿を隠す可能性もありそうだ。メトロ紙がインタビューした女性は、村の住民の誰もがピエロの投稿した映像を見て、その人物が誰なのかを話題にしているが、全く手掛かりはないと説明。ただ、ピエロは過去に投稿した映像や画像を削除しており、本人も騒ぎと批判が大きくなりすぎたと感じているのではないかと話している。
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'Killer clown' stalking village weeks before Halloween as residents terrified https://t.co/MmGOsYOVdo pic.twitter.com/t7UwWLtJut
— The Mirror (@DailyMirror) October 11, 2023
赤い風船を持つピエロ。
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A creepy clown in a Pennywise costume has been stalking the streets of a Scottish Village, leaving red balloons everywhere, just weeks before Halloween. 🎥FB: Cole Deimos pic.twitter.com/9tWpxOKRME
— Louder with Crowder Dot Com (@LWCnewswire) October 12, 2023
不気味なピエロのフェイスブックへの投稿映像。
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