LONDON ロンドン/イギリス
日本における男性タレント性暴力被害問題は、イギリスの公共放送BBCの番組が大きな影響をおよぼした。今度は民放のITVが1970年代に人気を博したアイドルバンドへの性暴力を告発する『ベイ・シティ・ローラーズの秘密』を放送し、物議をかもしている。
71年にデビューしたベイ・シティ・ローラーズは、日本を含む世界中で旋風を巻き起こした。彼らをスターダムにのし上げたのはマネジャーのタム・ペイトン。番組では、ペイトンによるメンバーらへの性暴力に加え、その後の人生に残った心の傷も描いている。加害者が故人であり、声を上げることに恐怖を伴う事など、日本の事件との類似点が多数見られ、注目を集めている。
※この記事はPen 2023年10月号より再編集した記事です。