Pen最新号は『デザインと手仕事』。テクノロジーの進化が目覚ましい現代において、いま改めて人々は、手仕事に魅了されている。しかもそれを、使い手である私たちだけではなく、つくり手であるデザイナーや建築家たちこそが感じている。手仕事に惹かれるのは、手の温もりを感じられるから──そんなひと言にとどまらない答えが、ここにある。
『デザインと手仕事』
Pen 2023年10月号 ¥880(税込)
Amazonでの購入はこちら
楽天での購入はこちら
---fadeinPager---
「手仕事による日用品のなかでも、僕が気に入って集めているのは工芸と工業のちょうど中間にあるようなもの。暮らしの道具としてきちんと機能する一方で、手わざを通してつくり手の人柄や感覚のよさが伝わってくるところが好きなんです」
そう話すのは、コンランショップ・ジャパンの代表を務める中原慎一郎。4月にオープンしたザ・コンランショップ 代官山店では、中原さんとスタッフがアジアを中心に各国を旅しながら見つけた手仕事の道具を数多く揃えている。
「実用品ほど、日常の暮らしに静かに寄り添ってほしいもの。人の手でつくったものには、微細な表情の違いやクセがあって、使い続けるなかで、徐々にそれぞれの魅力に気づく密かな楽しみもありますね」
手仕事を身近に感じられるよう、新しいザ・コンランショップでは、特にもてなしの道具にフォーカスしたセレクトに力を入れている。
「実家が仕出し屋を営んでいたせいか、僕にも自然ともてなしの作法がしみ付いているのかもしれません。お客さんだけでなく自分を大切にしてあげるのも、もてなしの気持ちを育むコツ。まだ知られていない手仕事のもてなしの道具を、ショップを通じて世界にどんどん伝えていきたいです」
ザ・コンランショップ 代官山店
●東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟 1F・B1