「ごめんなさい、お腹が空いてたの」。そう言いながら、スーパーのレジで空になったお惣菜のパックを見せる女性……。きちんとお金を払ったとはいえ、会計前に売り物を食べてしまう行為は、許されることなのか？ アメリカのある女性インフルエンサーの行動が、ちょっとした論争を巻き起こしている。

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お金を払えば、店内での飲食はOK？

セシリー・バックマンは、TikTokで180万人、Instagramで37万人以上のフォロワーを持つインフルエンサーだ。家で掃除や調理の様子、４人の子どもの育児など、生活のさまざまなシーンをSNSで投稿している。そんな彼女の最近の投稿で、TikTokの再生回数520万回と、ひときわ飛び抜けて注目を集めているのが、スーパーのレジでの一コマ。

購入する商品を次々とレジの台に乗せる中、「ごめんなさい、お腹が空いてたの」と照れ笑いしながら、空になった寿司のパックを店員に見せた。どうやら支払いをする前に食べてしまったらしい。店員は、「（バーコードを）スキャンするだけですよ、大丈夫です」と答え、支払いは滞りなく済んだようだ。

わずか12秒間の短いこの動画が、フォロワーたちの間にひとつの論争を巻き起こすことになった。「スーパーの店内で、支払いを済ます前に商品を食べてしまう。それって、アリなの？それともナシなの？」

日本のスーパーでは、レジで清算する前に商品を飲み食いする人を見かけるようなことは、おそらくほとんどないだろう。ただアメリカでは、そんなシーンがゼロなわけではない。

支払前とはいえ、そのまま店の外に出るわけではないし、最後にはお金を払うわけだから、万引きや無銭飲食にはあたらないというのが、彼女の言い分だろう。この投稿には「私もやってる」「お金を払う限り、何も問題はない」「レストランでは、お金を払う前に食べている」「大きな問題ではない」など、彼女の行動を肯定するコメントも多く寄せられた。

だがその一方で、「違法な気がする」というコメントには４万件以上の「いいね」がついている。「二度とやらないで」「こういうことをする人は嫌い」「まだお金を払っていないのだから、盗みだと思う」などの意見もあり、支払い前に店で飲食する行動は「ナシ」とする意見が優勢のようだ。「後でレジでお金を払おうと思っていても、カードが使えなかったらどうするの？」という、もっともなコメントもあった。 

結局この問題は、個人の倫理観やマナー意識に起因するだろう。「食べ物を見ていたら、お腹が空くのは当然のこと」という声もあったが、それをセーブしてルールを守るのが大人の常識なのかもしれない。

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問題のTikTok投稿

@cecilybauchmann OPENING FOOD IS A NORMAL THING AT THE GROCERY STORE K?🍓✨#relatablemom #relatablemomlife #groceryshopping #groceryhaul #grocerystore ♬ original sound - Cecily Bauchmann