気になる未来の姿に迫った、Pen最新号『2033年のテクノロジー』。その中から、目的地まで「ラスト1マイル(約1.6㎞)」の移動手段の記事を、抜粋して紹介する。
Pen最新号は『2033年のテクノロジー』。AIの進化でどう変わる!? モビリティ、建築、アート、ファッション、食&農業、プロダクト、ゲーム、金融と8つのジャンルで2033年の、そしてさらなる未来のテクノロジーを占った。気になる未来の姿に迫る。
『2033年のテクノロジー』
Pen 2023年9月号 ¥880(税込)
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テクノロジーの進化によって、目的地まで「ラスト1マイル(約1.6㎞)」の移動手段が注目されている。現在のタクシーやバイクに代わる手段はなにか?現在発売中の最新モデルやプロトモデルから、10年後の姿を占ってみた。
交通におけるラスト1マイルとは最寄りの鉄道駅やバス停などから最終目的地までの区間を指すが、そこには高齢化社会の移動や観光地における移動手段の解決といった課題を含んでいる。
2033年に向けて人口減少と高齢化がさらに進む日本。利用者が減ることにより公共交通機関の経営維持や運転手不足などの問題が深刻になるなか、生活の利便性向上のために、次世代モビリティが活躍する時代が予想される。
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STRIEMO/S01JT
ストリーモ/S01JT
ユーザーの安心感を第一に考え設計されたストリーモ S01JT。開発に力を注いだバランスアシストシステムは安心だけでなく、最高の移動体験と楽しさをもたらしてくれる。自分のペースで移動でき、折り畳んで持ち運びも可能。¥300,000/ストリーモ https://striemo.com
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poimo
ポイモ
「mercari R4D」と「川原万有情報網プロジェクト」との共同研究で生まれたインフレータブル構造のソファ型電動モビリティ。インクルーシブな社会の実現には「poimo」が果たす役割も大きいはず。写真はプロトタイプ。/mercariR4D https://r4d.mercari.com
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gekidaniino/iino type-S712
ゲキダンイイノ/イイノ type-S712
時速5㎞の自動走行モビリティ。乗る人を目的地や操縦から解放し、ワクワクする移動体験を提供。「動く家具」をコンセプトとし、カウンターのように使うこともできる。3人まで乗車可能。プロトタイプ。/ゲキダンイイノ https://gekidaniino.co.jp
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FELO/M1
フェロー/M1
ハンドル等を格納すると箱型になるこのフォルムは、1980年代に人気を得たホンダ・モトコンポのまさに現代版。短距離コミューターとしてのみならず、車載して目的地での移動に使用でき、モバイル電源としても活躍。価格未定/FELO https://felo-ev.jp
ラスト1マイルのモビリティ事業の規模は20〜30年後にはいまの約3倍になると言われている。土地の条件、年齢、身体的条件などに合わせ多様化を続けるモビリティが個人利用であろうとシェアリングサービスの形であろうと、最終的に普及することで公共交通サービスの課題を解決し、暮らしの喜びももたらしてくれるのではないだろうか。
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SPECIALIZED/LEVO SL COMP CARBON
スペシャライズド/リーヴォSL コンプ カーボン
独自開発のSL1.2モーターを搭載した最新トレイルバイクがもたらすのはより多くの地形を走る走破性とハンドリング性。深い自然のフィールドを走る楽しさを、多くの人に与えてくれる。¥990,000/スペシャライズド www.specialized.com/jp
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Tsubakimoto Chain/Multipurpose e-Cargo
椿本チエイン/多目的e-Cargo
自動車エンジン用タイミングチェーンシステム世界トップシェアの椿本チエインが開発したのは「だれもが気軽に乗れる多目的電動自転車」をコンセプトにした電動アシスト3輪自転車。プロトタイプ/椿本チエイン www.tsubakimoto.jp
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SEGWAY/Bot T60
セグウェイ/ボットT60
セグウェイの次世代キックスクーターとして開発が進む「Bot T60」は世界初の半自動遠隔操作シェアスクーター。クラウドプラットフォームによって遠隔操作されるAI主導のライドが提供される。価格未定/セグウェイ www.segway-japan.net
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JATCO/Electric assist bicycle unit
ジヤトコ/電動アシスト自転車用駆動ユニット
自動車向けCVT(無段変速機)では世界トップシェアを誇るジヤトコが開発した電動アシスト自転車用の駆動ユニット。業界初となる変速機とアシスト用モーターの一体化により快適な漕ぎ心地を提供する。価格未定/ジヤトコ www.jatco.co.jp
ユーザーのことを真摯に考え、最新テクノロジーを活用して開発された最新モビリティは、ラスト1マイル移動の道具として結実する。走る喜びをもたらしてくれる1台もあれば、まったく新しい移動体験をもたらしてくれるものもあるだろう。日々の暮らしに希望と可能性をもたらし、徒歩と自転車の間にも多様性があることを教えてくれる。これから10年でこの分野は色鮮やかに満たされていくことだろう。
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