SHIROKIMONO（シロキモノ）⽇本解禁記者発表が行われた恵⽐寿の鮨店「鮨⽵半 若槻」にて。あん肝と奈良漬、シャインマスカットをモナカで挟んだあん肝バーガーと「iwau」のペアリングは絶品だった。

突如、彗星のごとく現れた日本酒のハイブランド「SHIROKIMONO（シロキモノ）」。爽やかな酸味を生む白麹と、上質な新潟県産米を使用したスパークリング日本酒「IWAU 祝」は、キレのあるエレガントな味わいがまるでシャンパーニュのよう。フランスで2022年11月に先行発売されると、高感度の若者たちや富裕層の間で反響を呼び、世界最優秀ソムリエコンクールで２位のダヴィド・ビローも大絶賛した。

ミシュランを９年連続で受賞している、京都のフレンチ「Restaurant MOTOÏ（モトイ）」のオーナーシェフ前田元も「エレガントなアフターで、日本酒特有のベタつきがない。シャンパーニュの独壇場だったポジションに、新たな選択肢として最適なお酒」と太鼓判を押す。

記事の最後には「IWAU 祝」の1000円割引チケットのプレゼントもご用意。ぜひ実際に飲んでみてほしい。

酒づくりは「バイオテクノロジーの賜物」

このSHIROKIMONO（シロキモノ）の「IWAU 祝」がいよいよ8月21日、日本解禁となった。日本で飲める場所は、前出の「Restaurant MOTOÏ（モトイ）」をはじめ、７連続ミシュラン２つ星を獲得している「祇園 又吉」（京都）、世界のベストレストラン 50 で１位獲得したペルー料理の「 MAZ（マス）」（東京・紀尾井町）、アートと鮨を掛け算した新感覚の鮨を提供する「鮨竹半 若槻」（東京・恵比寿）など、著名レストラン９店舗。個人で買うには紹介制の自社ECサイトのみだという。（いまだけオンラインで期間限定発売中）

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この「SHIROKIMONO（シロキモノ）」をつくったのは、なんとこれまで日本酒業界とは縁のなかった白井良。アメリカで上場した代替肉の会社を生んだベンチャー起業家だ。

「2006年に証券会社を辞めて起業して以来、ずっと軸として持ち続けているのが、どうやったら社会や地球環境をよくできるのか、ということ。これまで環境関係のビジネスモデルをつくってきましたが、その中で発酵は世界最古のバイオテクノロジーであり、日本酒もまさにバイオテクノロジーの賜物じゃないかと思ったのが酒づくりを始めた発端です」 

そんな白井の考えに賛同して集まったのが、アーティスト、杜氏、農学博士、デザイナー、シェフ、元バンカーなど特殊な能力をもつメンバーたち。持続可能な微生物の研究をしながら、発酵技術を深掘りするために酒づくりを始めた。 

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醸造所をもたない酒ブランド

日本酒の味を決めるコアをつくったのは、28歳の若い杜氏のGeorge（ジョージ）と、京都大学出身の農学博士。もともとシャンパーニュが大好きだった白井は、彼らと一緒に「海外で受け入れられる味」を目指して開発してきた。

なによりもユニークなのは、彼らが醸造所を持たずに酒づくりをスタートしたことだ。つくりたい酒質のイメージに合わせて国内の酒蔵をいくつか検討し、22年度と23年度発売の商品は新潟県長岡市の老舗酒蔵、吉乃川の生産ラインを借りてつくった。普通は日本酒をつくるには醸造所を持たないといけないと思ってしまうが、それではスタートするまでに多大な時間とコストがかかってしまう。既成概念を打ち破る発想はまさにベンチャーならではだろう。

白井は「日本酒の会社というよりは、未来の価値をつくる会社だと思っている」と話す。日本ではいまコメが余っているために値が下がり、不均衡が起きている。だからコメに価値をつけて海外に高値で出し、シャンパーニュに代わる酒を日本酒でつくって社会に還元していきたいのだ。
 
酒づくりの目的は、あくまで社会や環境をよくすること。美味しい日本酒をつくること自体が最終ゴールではなく、美味しい日本酒をつくることで、社会にいいインパクトを与えたい。そんな熱い思いが込められた日本酒スパークリングの新星。ぜひ試してみてほしい。