伊東豊雄が設計した、アジア最大の木造校舎が完成

  • 文:葛西玲子
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SINGAPORE シンガポール/シンガポール

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熱帯にありながら、北欧的な木の素材感とぬくもりにあふれ、風が吹き抜ける明るく開放的な校舎内。壁のレンガは、旧校舎のものを再利用した。 © NTU Singapore

シンガポールの南洋工科大学内に、ビジネススクールのラーニング・リサーチセンターとなる新校舎が竣工した。設計したのは、これまで国内外で数々のプロジェクトを手がけてきた建築界の巨匠、伊東豊雄だ。全長220m、6階建ての木造建築はアジア最大規模で、消費エネルギーをミニマムに抑えるため最新のテクノロジーが駆使され話題になっている。

学生と教師の交流のためにデザインされ、地上階はオープンな空間に風が吹き抜け心地がいい。隣には8年前に竣工したトーマス・ヘザウィック設計のユニークな校舎も。建築愛好家の巡礼の地として、ますます賑やかになりそうだ。

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校舎正面。環境に負荷をかけない建築材料「マスティンバー」が使われている。 © NTU Singapore

※この記事はPen 2023年9月号より再編集した記事です。