米マイアミで、全裸にテープを貼ったモデルたちのショーが開催された。これはデザイナーのジョエル・アルバレスによる、身体に貼れるテープを使った「ブラック・テープ・プロジェクト」の一環。ランウェイに登場した、ヴィクシーモデルさながらの美女揃いのモデルたちは、バストと局部のみに、さまざまなカラーのテープをいろんな形に貼り付けられたルックを披露した。
「ブラック・テープ・プロジェクト」が登場した水着専門のファッションイベント「マイアミ・スウィム・ウィーク」のプレスリリースには、「このブランドは、ファッションの定義を打ち壊し、21世紀の芸術的なファッションの先駆者となる、100以上のルックを紹介する」と紹介されている。
ジョエルのインスタグラムのバイオには、「私の名はドラッカン・ブラックハート。テープの王者であり、ドラゴン(彼は自分のモデルたちをこう呼ぶ)たちの父である。鎖を外す者」と書かれている。
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過去の失恋を作品に昇華
書かれている名前が本名と違うのには理由がある。そもそも、彼がこのアイデアをスタートさせたのは、元彼女と嫌な別れ方をして、それを吹っ切るためだった。今年2月に開催されたNYのファッションウィークでのショーでは、その元彼女をフロントロウに招待。ショーのすべては彼女を忘れるためのもので、“ジョエル・アルバレス”という人格を葬るため。それを世界に見届けてもらうためだった、と現・ブラックハート氏であるジョエルはインタビューで語っている。失恋を作品に昇華するのはアーティストによく見られる現象だが、どこか厨二病的なものを感じるエピソードだ。
だがこのプロジェクトは高く評価され、『トランスフォーマー』シリーズで知られるマイケル・ベイ監督との仕事も決まり、ブラックハートのオリジナル・ボディ・テープは1点29.99ドルからという価格で販売されている。ちなみにテープはもちろんウォータープルーフで、汗や水でも剥がれにくいというのがウリ。プールでこのテープを身に着けている女性がいたら、どんなビキニよりも目立つことは間違いなさそう。
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テープのみの水着姿のモデルたち。
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テープを貼り付けたのみでランウェイを闊歩するモデルたち。
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