「もっと好きになった」 マーゴット・ロビーが見事な手話でろうあ者と会話

  • 文:中川真知子
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ハリウッドの話題作で次々とメインを張り、いま最もホットな俳優と言われているマーゴット・ロビー。映画『バービー』も大ヒットしており、その活躍は飛ぶ鳥を落とす勢いだ。

そんなマーゴットが、ろうあ者のファンと手話で会話をし、「ファンサが過ぎる」と話題になっている。

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マーゴット・ロビーのファンアカウントより

マーゴットの手話は瞬く間にSNS上で話題となり、人々の心を掴んだようだ。投稿には「より好きになった」といった称賛のコメントが多く寄せられている。

ちなみに、マーゴットがやっているのはBSLと呼ばれるイギリス手話語(もしくはイギリス手話語族/BANZSL)。オーストラリア出身のマーゴットはイギリス圏の手話を使うのだろう。なお、ASL(アメリカ手話語)とはアルファベットが異なる。

イギリス手話語とアメリカ手話語の比較

マーゴット・ロビーは、レオナルド・ディカプリオと共演した『ウルフ・オブ・ウォール・ストリート』(2013年公開)で注目された。『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2017年公開)ではアカデミー主演女優賞にノミネート、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019年公開)では英国アカデミー賞助演女優賞にノミネートされている。

DCの『スーサイド・スクワッド』シリーズのハーレイ・クイン役を演じたことでサイケデリックなイメージもある一方で、2016年に発生したFOXニュースのセクハラスキャンダルを描いた『スキャンダル』や、サブプライム住宅ローン危機の中でも利益を上げた人々を描いた『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(2015年公開)に出演するなど、事実ベースのドラマでシリアスな役柄もこなしている。

『バービー』では人間界にやってきたバービー人形を演じ、演技幅を見せつけたが、まさか手話までできるとは思ってもみなかった。何気ない動画がきっかけとなって、さらなる飛躍も期待されるだろう。

かつて、Vogueの「73の質問」で、ハリウッドのいい変化は何かと問われ「多様性」と答えたマーゴット。この手話動画からは、自らも積極的に多様性を包括したいという姿勢がうかがえた。

なお、Googleで「マーゴット・ロビー」と検索すると、『バービー』仕様で画面がピンクに変わり星が飛ぶ。気になる方は彼女の名前を検索してみてほしい。