新たに発見された作品も展示、人気写真家の知られざる側面が見えてくる
Bunkamura ザ・ミュージアムは2017年と20年にソール・ライター展を開催、今回は異例の3回目となるが、それほど多くのファンがいる写真家である。本展では新たに発見された作品の大規模なカラースライド・プロジェクションや未公開のモノクロ写真、絵画などを含む400点以上の作品によって、これまで紹介されなかったライターの素顔を紹介する。さらに、交流のあったアンディ・ウォーホルやユージン・スミスなどのアーティストを撮ったスナップ写真も出展される。
『ソール・ライターの原点 ニューヨークの色』
開催期間:7/8~8/23
会場:ヒカリエホール ホールA(渋谷ヒカリエ9F)
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:11時~20時 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:無休
料金:一般¥1,800
www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/23_saulleiter.html
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日本の写真史に大きな足跡を残した、ふたりの写真家の歩みを検証する
写真同人誌『プロヴォーク』(1968年創刊)の創刊メンバーのひとりだった中平卓馬、そしてその第二号から参加したのが森山大道だった。当時はふたりとも「アレ、ブレ、ボケ(粗い画面、手ブレ、ピント外れ)」を打ち出したラジカルで躍動感にあふれる写真だったが、中平の作風が1973年以降から変わっていったのに対し、森山は街頭スナップ写真にこだわり続けた。ふたりは友人であり好敵手。本展は足繁く通った葉山を舞台にふたりの作品を並行させ検証する試みだ。
『挑発関係=中平卓馬 × 森山大道』
開館時間:7/15~9/24
会場:神奈川県立近代美術館 葉山
TEL:046-875-2800
開館時間:9時30分~17時 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(祝日および振替休日の場合は開館)
料金:一般¥1,000
www.moma.pref.kanagawa.jp/hayama
※この記事はPen 2023年8月号より再編集した記事です。