バルセロナの路上で、アメリカ人観光客のグループが、ペットボトルの水をガブ飲みする。こんな動画をグループの1人がTikTokに投稿し、飲み水探しに苦労した経験をジョークにした。動画はあっという間に拡散し、欧州人が猛反発している。
水はある! 欧州から「わけわからない」の大合唱
インデペンデント紙によれば、動画を投稿した女性は、欧州では飲料水を見つけにくく、水不足だと主張。「ヨーロッパ人は水の力を信じないので、私たちは水を見つけた瞬間に飲む」とキャプションをつけていた。
ところが、これを見た多数の欧州人が、「都市には無料の水飲み場がある」「至る所に市場や店があり、ボトル入りの水はアメリカより安い」と水不足説を否定。逆にアメリカ人のようにペットボトルの水を常に抱え、大量消費すること自体が理解不能という反論もあった。
他にも「常にエンターテイメントを提供してくれるアメリカ人大好き」「欧州にいるけど、この主張に当惑している」などの嫌味なコメントもたくさんあった。動画は現在までに、1000万回以上再生されている。
サイズが衝撃的…アメリカ人から続々賛同の声
一方、TikTokでは他にも多くのアメリカ人がヨーロッパでの水問題ついて動画をシェアしている。
ある女性は、自分は欧州人よりも多くの水を飲むと主張。最初の料理が来る前に、ボトル1本分の水を飲み干すこともあるとし、「どうしたらあなたたちのようにのどが渇かなくてすむの?」とヨーロッパ人に問いかけている。動画には、買いだめしてホテルの部屋に持ち込んだ、水のボトルの映像も含まれていた。
別のTikTokユーザーは、“ヨーロッパのレストランで水を頼むとき”という動画をシェアし、水のピッチャーとグラスがいかに小さいかを紹介した。他にも、欧州で出される水の量は『コストコの試飲用サイズ』とジョークにする動画もあった。
欧州では水道水で十分?国が違えば認識も違う
米大手旅行雑誌、コンデナスト・トラベラーは、飲み水に関してはヨーロッパにはアメリカと違う習慣があると解説している。例えば、旅先での水道水は飲むなとよく言われるが、ヨーロッパのほとんどの国では水道水は安全に飲めることが多い。そのため人々は、家で再利用可能なボトルに水を補充する。イタリア、ドイツ、ベルギーのような国では、補充用の公共の蛇口もあるということだ。
水の摂取量についても、違いがある。インデペンデント紙によれば、欧州の推奨量が1日1.5~2リットルなのに比べ、アメリカでは男性が約3.7リットル、女性が約2.7リットルとされている。アメリカ人の飲む量へのこだわりが強い理由も、ここにありそうだ。
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@br3nnak3ough ♬ Yeahhhh slurpyyyy - AAA
問題のがぶ飲み動画。
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@ditchthedistrict What is the secret?? Half my travel budget is water I swear #internationaltravel #asktiktok #americansabroad #europetiktok #europetok ♬ Alegria - Elia Y Elizabeth
大量の水を飲むアメリカ人が、なぜ欧州人は喉が渇かないのかと問う動画。
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@dude.152 we’re so thirsty. #europe #travel #funny #europeansummer ♬ European style accordion waltz - shulk
レストランのグラスの小ささをジョークにした動画。
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@olivesandkin They really do be giving Costco sample sized glasses of water 🥲🥛 #americansabroad #expatlife #americaninitaly #europetravel #fypシ ♬ New Home by Austin Farwell - GetBy
欧州の水は試飲用サイズだとする動画。
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@girlwithapassport I saved so much money not having to pay $3 per gallon of water 👏🏾 #rome #romewaterfountians #europe #italy #americanabroad ♬ Satellite speed audio - 1D Audioz
ローマの無料の水道水。これを使えば高いボトル入りの水を買う必要はないとのこと。