@ catsprotection - Facebookのキャプチャ画像
犬や猫などペットによるハートウォーミングなエピソードが人気なのは世界共通だが、イギリスで起った「ある奇跡」についてSky Newsをはじめ複数のメディアが報じている。リバプールに暮らすアマンダ・ジェイムソンさん(51歳)は、糖尿病の持病を抱えている。ある晩、彼女は2階にある寝室のベッドで寝ていたが、極端な低血糖状態となり意識を失ってしまった。彼女のパートナーであるレイ・シャーウッドさん(57歳)はそのとき同じ家にいたものの、1階で眠ってしまっていたためアマンダさんの状態に気付かなかった。このままではアマンダさんの命に危険がおよぶ― その危機的状況に気づいたのは何と飼い猫のウィロー(メス猫)だった!
Willow the cat who saved diabetic owner’s life among finalists in National Cat Awardshttps://t.co/wEHsPNO0KZ
— The Independent (@Independent) April 21, 2023
レイさんはその時の状況を下記のように語っている。「私はテレビの前で眠ってしまっていたのですが、午前4時頃、ウィローが私の足に噛みつき、飛びかかってきたので起こされました」
「あの子らしくない(ふるまい)だったので、何が起こったのかと思い起き上がりました。ウィローは私と階段の間を走りながら振り返ったのです。私はウィローの後を追って階段を上ったのですが、ウィローは私が(ちゃんとついて)来るのかを確認するため、何度も振り返りました」
「寝室に入ると、ウィローがベッドに飛び乗りました。そこでアマンダがうつぶせになっていたのです」
Willow the cat is among the finalists at the National Cat Awards after she successfully got help when her diabetic owner lost consciousness in the middle of the night https://t.co/QVPGMYatKO
— Sky News (@SkyNews) April 21, 2023
レイさんはアマンダさんが意識不明であること確認し、すぐに救急に通報。病院に搬送され、治療により一命をとりとめた。「本当に驚きました。ウィローがアマンダの命を救ったんです」「本当にウィローは賢い猫です」
アマンダさん本人も、ウィローの「救命行為」に驚きを隠せない。「私は糖尿病性昏睡に陥る一歩手前、とても深刻な状況だったのです」そして「ウィローは本当に素晴らしい」と感謝の気持ちを語っている。
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退院後も飼い主をケアしつづけるウィロー
ウィローは野良猫が生んだ5匹の猫の1匹だった。アマンダさんとレイさんは5匹を保護し、里子に出せるまでの期間育てた。その後4匹を猫の保護を訴えるチャリティ団体「Cats Protection」に託し、1匹を飼い猫としてひきとった。それがウィローだった。
「最初にウィローを救ったのは私たちでしたが、ウィローは素晴らしい方法で私たちに恩返しをしてくれました」Independent等のメディア報道によると、ウィローの心温まるエピソードはその後も続いているという。
「病院から戻ったあとも、ウィローは私を労わってくれています。よく私の口に鼻を近づけてくるようになりました。私が呼吸をしているのかを確かめているのだと思います」ウィローによって一命をとりとめたアマンダさんの物語は、多くの人に感動を与えるものだ。「Cats Protection」は毎年「ナショナル・キャット・アワード(National Cat Awards )」を開催しているが、3000匹近い応募の中から本年度の最終候補12匹にウィローが選出された。
同賞には4つのカテゴリー(「猫の同僚」「永遠の家族」「猫がおこした驚異」「ソーシャルスター」)があり、ウィローが選出されたのはもちろん「猫がおこした驚異」部門だ。
Meet our Moggy Marvels! These three finalists, Beau, Dali and Willow, prove just how truly magnificent our cats are. Watch the full videos and vote for your favourite here https://t.co/pAdNrIwFos #NationalCatAwards pic.twitter.com/R5Q6dFuCLs
— Cats Protection (@CatsProtection) June 21, 2023
各部門の最終候補に対し、6月30日まで一般投票が行われた。結果は7月17日の授賞式で発表される。「ナショナル・キャット・アワード」主催者であるアシュレー・フライヤーさんは「猫はウェルビーイングとメンタルヘルスに大きな影響を与える可能性があります」とコメント。「最終選考に残った猫たちが、それぞれの飼い主に特別なものをもたらしていることは明らかです」
「こんな猫が我が家にいたら…」と思わずにはいられないが、ウィローのライバル候補猫たちもそれぞれ素晴らしい物語の持ち主だ。ウィローが同賞を受賞するかどうかは7月17日以降、「Cats Protection」のウェブサイトで確認できる。
https://www.cats.org.uk/support-us/events/nca
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