「大人の名品図鑑」インディ・ジョーンズ編 #5
考古学に関する豊富な知識をもち、悪党相手にヒーローごとく躍動するインディ・ジョーンズ。間違いなく名優ハリソン・フォードの代表作の一つだ。今年、待望の最新作が公開される。初代から新作まで、インディ・ジョーンズが身につけてきた数々の名品を探してみた。
今年6月に公開されたのが、インディ・ジョーンズシリーズの最新作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』だ。今回の作品の舞台は1969年。冒頭で年を重ねたインディが着古したスーツ姿で登場してくるが、若き日に発見した秘宝「運命のダイヤル」を求めて冒険の旅に出かける時にはいつものインディスタイルへと変身する。映画の内容は見てのお楽しみというところだが、今回インディ・ジョーンズに登場する名品として紹介するのは、インディの冒険に欠かせないレザージャケットだ。
時には蛇や猛獣から、時には戦車や戦闘機からの攻撃からインディの身を守ってくれたのが、ダークブラウンのレザージャケットに違いない。しかもこのジャケットは映画の中でそうとう酷使される。第1作では撮影のためにトレードマークの帽子を2ダースも用意したという有名な話があるが、このレザージャケットはいったい何枚、撮影用に用意されたのだろうか。
インディが身につけたレザージャケットのデザインは、ほかのアイテム同様にミリタリーアイテムに出自を持つことは容易に想像できる。映画で初めて見た時には、「A-2」タイプのレザー素材のフライトジャケットかとも思ったが、よく見ると、インディが着たものは袖とジャケットの裾にリブを採用していない。「A-2」は両方ともリブを採用しているので、明らかにディテールは違う。
実は映画で使われたのは、Wested Leather Coという英国の会社で製作されたオリジナルデザインのレザージャケットということが判明している。しかも作品ごとに微妙にデザインや素材が変わっており、その中の一点がトレードマークの帽子と一緒にアメリカのスミソニアン博物館に所蔵されている。
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ビームス プラス渾身のレザージャケット
今回紹介するのは、アメリカンテイストを得意とするビームス プラスが手がけた「ミリタリー レザーブルゾン」と名付けられたモデル。前述の「A-2」と呼ばれるフライトジャケットをベースにデザインされたもので、その点もインディ着用のレザージャケットとの共通点がある。
レギュラーカラー、大きめのフラップポケットといった、「A-2」のクラシックなデザインを踏襲しつつ、襟型の大きさなどをリファインし、現代的に着やすいようにアップデートされている。裾にはリブが使われているが、袖口をカフ仕様にしている。この点もインディのレザージャケットと同じだ。
素材は本格的なホースレザーを採用、独特な光沢を備え、軽さと柔らかさもあるので、着心地も快適だ。色も深みのあるダークブラウンで、合わせやすいカラーリング、着込んでいくうちにいい色に経年変化していく。インディのようにカーキのチノパンを合わせれば、完璧なアメカジスタイルに。ウールのパンツを選べば大人っぽいスタイルに仕上げることができる。ちなみに最新作の『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』では、インディはレザージャケットにお馴染みのサファリシャツを合わせているが、胸元にネクタイを結んでいる場面もある。時にはレザージャケットでこんな洒落た着こなしにチャレンジしてみてもいいかもしれない。
ちなみにこのレジャージャケットは、ビームスが推薦する「ビームス百名品」にも選出されている。ハリソン・フォードが出演した「インディ・ジョーンズ・シリーズ」同様に、永遠の輝きをもつ名品というわけだ。
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問い合わせ先/ビームス プラス 原宿 TEL:03-3746-5851
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