ロレックスがル・マン24時間レースをサポートする理由とは? ル・マン100周年記念モデルも発表!

  • 文:並木浩一
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総合優勝を果たしたのは、フェラーリ・AFコルセの51号車フェラーリ499P。今季からハイパーカークラスに参戦したフェラーリの鮮やかな勝利だった。ⓒRolex/Stephan Cooper

ロレックスとモータースポーツの深い関係を象徴する「ル・マン24時間レース」は今年、100周年を迎えた。世界3大レース、世界3大耐久レースのいずれにも数え上げられるモータースポーツの祭典に、2001年からオフィシャル タイムピースとして貢献してきたのがロレックスだ。公式計時を担当するだけでなく、優勝者には「オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ」も贈られる。他に比べるもののない伝統と逸話に彩られたこのクロノグラフ ウォッチのつくり手であるロレックスは、モータースポーツという文化に責任をもって貢献しているのである。

ロレックスとモータースポーツ、そしてル・マンの関係とは

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「ル・マン24時間レース」は、決まった距離の走行時間の短さではなく、24時間に何周できたかの距離を競う。日中も真夜中も、公式計時は休むことがない。ⓒRolex/Stephan Cooper

現代のモータースポーツシーンで、ロレックスが果たしている役割は計り知れない。象徴的な事実は、スピードレースの頂点フォーミュラ1(F1)の“グローバルパートナー兼オフィシャル タイムピース”であることだろう。

地球を転戦する世界最速レースがロレックスなしには成立しない一方で、世界で最も過酷なレースにもロレックスの存在は不可欠だ。ロレックスはFIA世界耐久選手権(WEC)のオフィシャル タイムピースも務めている。このシリーズに含まれるレースのなかでも世界中が熱く注目するのが「ル・マン24時間レース」だ。今年100周年を迎えて最高に盛り上がった6月の第91回大会にも、ロレックスは完全コミットした。

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ル・マン24時間レースで歴代最多である9回の優勝を誇るレーシングドライバー、トム ・ クリステンセン。2010年より“ロレックス テスティモニー”を務めるファミリーの一員は、100周年記念大会のアンバサダーにも選ばれた。ⓒRolex/Stwart Wallace
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2009年のF1ドライバーズワールドチャンピオン、ジェンソン・バトンもロレックス テスティモニーのひとり。今回の大会では賞典外の“ガレージ56枠”になんとNASCARベースのマシンで参戦、大喝采を浴びた。 ⓒRolex/Stephan Cooper

ロレックスとモータースポーツの特別な関係は長く、1930年代に9回の地上速度の世界記録を塗り替えた伝説のレーサー、サー・マルコム・キャンベルとのパートナーシップにまで遡る。1959年のオープン当時からのパートナーである「デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ」との関係は、1992年にはタイトルスポンサーとしての「ロレックス デイトナ24時間レース」に結びついた。

WECとのパートナーシップは2016年からだが、実はすでに2001年からロレックスはル・マン24時間レースそのもののオフィシャル タイムピースであった。100周年にあたってパリ造幣局が製作した『ル・マン24時間レース・センテナリー・トロフィー』も、主催者がロレックスの協力を仰いで実現したものだ。

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ル・マン100周年大会は波乱の結果に!

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レースは夕方にスタートし、真夜中を経由して翌日の夕方まで続く過酷な24時間のサバイバル。2度の降雨もあり、アクシデント続きのスリリングな展開になった。ⓒRolex/Adam Warner

6月10日から翌日にかけて戦いが繰り広げられた100周年のル・マン。総合優勝を争う「ハイパーカー」のカテゴリーで5連覇中のトヨタに対し、挑戦したのはフェラーリ、ポルシェ、プジョー、キャデラックら。予想がつかない実力者揃いのレースは、1周目からクラッシュが発生、さらに2回の土砂降りの雨が襲った。路面の状況が急変し、クラッシュも続出するサバイバルレースの中、覇者トヨタは夜明けにはトップを守ったものの、その後は苦しい展開に。

24時間を走り切った時点でフェラーリが342周をラップし1位、トヨタは約81秒のギャップで2位、3位はキャデラックとなった。なお、ロレックス テスティモニーのジェンソン・バトンは賞典外の“ガレージ56枠”で参加、チームは24時間のレースを完走している。

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100周年とあって、会場であるフランスのル・マン近郊のサルト・サーキットは大観衆を集めた。コースの半分以上は公道を閉鎖して行われるレースでもあり、観衆は30万人を超えたと推定されている。ⓒRolex/Stephan Cooper

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大会を象徴するロレックスのコスモグラフ デイトナとはどのような時計か?

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優勝チームのドライバーに副賞として贈られた、ル・マン24時間レース100周年を記念した特別なロレックス「オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ」。ⓒJVA Studios

ロレックスは偉大なモータースポーツの勝者たちの功績を称え、特別なタイムピースを贈ることを長年の伝統としてきている。世界3大レースのひとつであるル・マン24時間レースは、いうまでもなくそれに値する対象だ。24時間を走り切った優勝チームには、地球上で一番過酷なレースを勝ち抜いたものへの賞賛が惜しみなく注がれる。

特別なその栄誉を象徴するさらなる賞典が、副賞として贈られる特別な「オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ」である。世界の腕時計ファンが求めてやまないクロノグラフに、さらにル・マン100周年の勝者であることをケースバックに刻印。たった3人だけの覇者が手にする、一度だけの特別な「コスモグラフ デイトナ」なのである。

なおロレックスは今年、ル・マン100周年を記念し、ベゼル上の“100”の数字をレッドでハイライトしたコスモグラフ デイトナの新作「126529LN」を発表した。

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ル・マン 24 時間レースの 100 周年 に敬意を表してつくられた「コスモグラフ デイトナ」の特別モデル。(価格・発売時期未定)タキメーターの 「100」の数字がレッドのセラミックで記され、クロノグラフによる時間計が通常の12時間ではなく、24時間までの積算が可能になっている。

1960年代にオリジナルのルーツをもつ「オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ」は、ロレックスとモータースポーツの絆を象徴する腕時計である。ロレックスの発明である世界初の本格防水機構「オイスター」、自動巻き機構「パーペチュアル」を備えたコスモグラフ(=クロノグラフ)であり、モータースポーツの聖地デイトナの名を掲げた、半世紀以上にわたるロングセラー。

そしてそのつくり手が、世界のレースシーンに貢献を続けてきたロレックスであるという事実がある。圧倒的に優れた逸品が、誰にも真似のできない物語を紡いできた。その品を手にすることは、ステアリングを握り人間の限界に挑戦することのプライド、その意思へのリスペクトを同時に意味するのである。

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ル・マンを制し、特別な「オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ」を受け取った3人のドライバー。左:アレッサンドロ・ピエール・グイディ 中:アントニオ・マリア・ジョヴィナッツィ 右:ジェームス・カラド ⓒRolex/Stephan Cooper

問い合わせ/日本ロレックス TEL:0120-929-570
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