BERLIN ベルリン/ドイツ
ヨーロッパで19世紀末に実用化された、空気圧で電報などを輸送するシステム、エアシューター(気送管)。ベルリンでは1916年に気送管郵便局が完成、市内400㎞を縦横無尽に走る管を使って人々を繋いできたが、92年にその役目を終えた。
昨年末、その巨大な建築がリノベーションされ、ホテル「テレグラーフェンアムト」として生まれ変わった。パブリックスペースには太いパイプが交差し、気送管を稼働させる機械も残ったまま。武骨でインダストリアルな空間はファッション系イベントでしばしば使われ、連日賑わっている。生まれ変わってもなお人々を“繋ぐ”場所として機能していることに、多くの市民が感慨を覚えている。
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※この記事はPen 2023年7月号より再編集した記事です。