アメリカの女性TikTokerが、空港で実際に起きかけたトラブルをもとに、パスポートに関する注意を促している。彼女自身が体験したという恥ずかしい経験をもとに、過度に魅力的な写真を使わないようにと呼びかける内容だ。この動画は大きな注目を集め、公開から約1週間で世界で1300万回再生された。
動画は投稿者のアリーシャ・マリーさんが、空港のターミナルとみられる場所で撮影したものだ。照れ笑いを浮かべながら視聴者に対し、「だからパスポートに魅力的な写真は絶対に使うべきではないんです!」と呼びかけている。
彼女は笑顔を浮かべながらも、必至に恥ずかしさを押し殺しているかのようだ。冗談めかして振る舞いながらも、時折口元に手を当ててはにかむ様子を見せる。一体何が起きたのだろうか?
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空港で起きた赤面のワンシーン
マリーさんは全身をブラック系のカジュアルなファッションでまとめ、ほぼノーメイクというラフなスタイルだ。カメラに向かい、たった今起きた恥ずかしい顛末を包み隠すことなく明かしている。
照れ隠しの笑顔を浮かべながら、マリーさんは語る。「もうちょっとでフライトに乗せてもらえないところだったんだから。彼ら(セキュリティ)が言うには、私はパスポートの人には見えない、って!」
彼女いわく、パスポートにとびきりおめかしした写真を使っていたせいで、パスポート審査の段階になって別人ではないかとの疑惑が発生。本人確認が難航した挙げ句、あやうく飛行機に乗り損ねるところだったようだ。
たしかにイメージが違うかも……
あまりにも綺麗なメイク姿でパスポートを取得してしまったために、ふだんのルックスがまるで別人のようだと疑われてしまったマリーさん。動画では本人がパスポートの写真部分を見せているが、たしかに本人も認めているように、いくぶん印象が異なるようにも感じられる。
パスポートの白黒写真に写ったマリーさんは、どちらかというと大人しく知的な印象を漂わせている。ロングヘアにしっかりとした眉が印象的で、目元もきりりと引き締まった姿だ。
一方で動画に登場しているふだんのマリーさんは、どちらかというとフレンドリーで活発な印象だ。どちらも好感の持てるルックスであることに変わりはないものの、おしとやかに決め込んだ写真とカジュアルな本人との違いに、パスポート審査の職員は相当戸惑ってしまったようだ。
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「人生で一番ヘコんだ」
マリーさんは動画の概要欄で「人生でこんなにヘコんだことはない(泣き顔)」と綴り、同一人物なのに別人に疑われるというまさかの屈辱をとても悔やんでいる。
機転を利かせ、すぐに動画のネタに昇華させたマリーさんは、さすがのTikTokerといったところ。だが、パスポート審査の現場ではまさかの別人判定に、きっと大きく動揺したことだろう。
米オンラインメディアのスリリストはこの動画を、「写りの悪いパスポート写真を使う方が良い理由を、人気のTikTok動画が解説」として取り上げている。
証明写真だからこそ、の気持ちも分かる
同メディアの記者は、一度パスポートを取得するとその先10年間は係員に見せ続けることになると指摘。このことから同記者自身も、オンラインのメイク動画などを参考にして最高のパスポート写真を用意すると明かしている。
ただし、本動画の指摘はもっともだとも受け止めたようだ。旅行先では移動続きで汗まみれになり、「ほとんどの日において、私は完全なる別人のように見えます」と記者は冗談交じりに告白している。ラフなスタイルのパスポート写真を使うことには一理ある、と同記事は認めている。
パスポートだけでなく、免許証などの写真にも同じことが言えそうだ。身分証として他人に提示する機会があることを考えると、つい写真写りの良さを求めてしまいがちだ。しかし、身分証であるからこそ、本来の役割を果たすためには、ありのままの自分の姿で写るのが無難なのかもしれない。
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@alishamarie ive never been SO HUMBLED IN MY LIFE 😭🛂🚫 #passportphoto #passport #traveltiktok #grwm ♬ original sound - alishamarie
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