世界最高峰の時計づくりで知られるパテック フィリップ。同社がスイス・ジュネーブのミュージアムで所蔵する歴史的なタイムピースをはじめ、およそ500点の希少価値の高い時計と幅広い専門知識を示すオブジェを一堂に集めた「時計の祭典」がまもなく開催される。

東京・西新宿の住友三角広場で、6月10〜25日までの期間で催される「ウォッチアート・グランド・エキシビション」は、ドバイ（2012 年）、ミュンヘン（13 年）、ロンドン（15 年）、ニューヨー ク（17年）、シンガポール（19年）に続き、今回で6回目となる。

2500平方メートルを超える広さの展示会場は、過去の「ウォッチアート・グランド・エキシビション」と比べても最大規模のものとなる。ジュネーブの通りやレマン湖岸の雰囲気を感じさせる内装もつくられる予定で、ジュネーブ最後の独立した家族経営を誇るマニュファクチュールの世界に浸ることができる。

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パテック フィリップは1839年の創業以来、ふたりの創業者アントワーヌ・ノルベール・ド・パテックとジャン・アドリアン・フィリップが掲げた「世界最高の時計をつくる」という理念のもと、比類のない品質と信頼性を実現しながら、世代を超えて受け継がれる希少なタイムピースを世に生み出してきた。

本エキシビションには、ジュネーブのパテック フィリップ・ミュージアム所蔵作品から厳選されたタイムピースが、特別の許可を得てはるばる東京まで運ばれて展示される。

16世紀から19 世紀初頭に製作された時計を集めた「オールド・コレクション」のエリアでは、世界最古の携帯できる時計のいくつかと、時計製作史を画する数多くの技術的および美的傑作を網羅して紹介する。

パテック フィリップが培ってきたマニュファクチュールの豊かな遺産を収めた「パテック フィリップ・コレクション」のエリアでは、1925年にパテック フィリップが発表した世界初と言われる永久カレンダー腕時計や、1948年製作のワールドタイム1415 HUモデル、およびジェームズ・ウォード・パッカードが所有した1918年製作のミニット・リピーターと30時間のパワーリザーブを備えた懐中時計なども展示予定だ。

「歴史的オーナー」と名づけられた新しいエリアには、1851年のロンドン万国博覧会でヴィクトリア女王に贈呈されたペンダント・ウォッチをはじめ、著名なオーナーが所有していたタイムピースが展示される。

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また時計師や職人による実演も行われ、高級時計製作や装飾に関わる技術への理解も深められる。本展のために特別に創作されたスペシャルな時計や日本の芸術・文化遺産からインスピレーションを得た希少なコレクションも公開する。

パテック フィリップが1839年の創業以来培ってきた世界最高峰のウォッチメイキングや、メゾンが育んできた多様な文化への深い愛情、そして時計を通して知るアートやデザイン、建築の歴史など、さまざまな出合いの場を生む展覧会となっているので、ぜひ直に体験してみてほしい。

 

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