日本でも導入すべき? 歩きスマホ対策の「床信号」

  • 写真&文:韓光勲
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SEOUL ソウル/韓国

6-床信号写真1.JPG
LEDパネルを用いた「床信号」は、ソウルを中心に一部の交差点に設置されている。地面にきっちりと埋め込まれ、歩行の邪魔にならず、デザインとしても優れている。

ソウルの街で、信号を埋め込んだ横断歩道が増えている。韓国では歩きスマホをする人をゾンビになぞらえ「スモムビ族」と呼んでいるが、その対策として2年前から設置され始めたのが「床信号」だ。横断歩道と視覚障害者用ブロックの間にLEDパネルが埋め込まれている。夜間に目立つのはもちろん、昼間でも目線を上げることなく、信号の色がはっきり認識できるのが特徴だ。

この「床信号」は全国的に拡大しているが、すべての横断歩道に設置されているわけではなく、ソウル市内でもまだ一部にとどまる。日本でも歩きスマホによる交通事故が問題となっているが、韓国のこの「床信号」はひとつのヒントになりそうだ。

5-床信号写真2.JPG
「見て聞いて」と書かれたサインも地面に。床信号と音声案内への注意を促している。

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※この記事はPen 2023年6月号より再編集した記事です。